自分は我流でサックスを始めたこともあり
ずいぶん長いこと
「オーバートーン（自然倍音）」という言葉すら知りませんでした。

間もなく大手音楽教室の
ポピュラー・サックス科に通いましたが
この言葉を一度も聞くことなく辞めてしまいました。

後に大学のジャズ研に入り浸っていた頃も
「コード」や「スケール」、「フレーズ」といった
音列の並べ替えを真似るのに精一杯で

「サックスという楽器を、正しい方法で、美しく奏でる。」
という一番肝心な“土台作り”を完全に忘れたまま
外壁の塗り替えや、内装の模様替えばかりやってきました。

最近はすばらしい教則本が数多く出版されていたり
インターネットでも容易に情報が入るため
比較的サックスを始めたばかりの方でも
オーバートーン（自然倍音）を練習することの重要性を
理解されている方が多いように感じます。

とにかく習得には長い時間を必要とするので
はじめるならば早いほどいい、と思います。