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動作療法―まったく新しい心理治療の理論と方法

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 誠信書房
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セミナーで見たこと ★★★★☆
何年か前に、ご縁があって成瀬先生のセミナーを拝見させて
頂いたことがあります。私の息子は自閉症で多動なので、
動作法が効果があるのでは?ということでした。

心理の専門知識はありませんでしたが、体を使うことの脳への
有利性というのを以前から実感していたので、感覚的に先生が
おっしゃることはかなり理解できたと思います。

その後直接動作法療法は続けてはおりませんが、最近はたくさんの
自閉症関連の訓練本(?)を読んでいて、
体を使ったトレーニングというのが動作法に通じるものが多いのに
驚きます。でも動作法の基本は催眠とリラックス。
なのでその子、その人の症状にどう使っていくのがポイントなのかな、
と素人考えですが、今はそう思っています。

動作法の本の中でもこれはわかりやすいものだと思います。
(全てみたわけではありませんが)「姿勢のふしぎ」なども一緒に
読まれると「動作法って何?」と思われる心理療法の指導を目指す
方や、障害児の身体トレーニングをされる方には非常にためになると
思います。

動作療法のトレーナー向け教科書 ★★★★☆
 この本は動作療法を開発した成瀬悟策氏のこれまでの研究成果をひとまとめにした非常に画期的な書物である。
 ユング派のセラピーから発達した「プロセス指向心理学」いわゆる「POP」も、クライアントの動作から深層に働きかけるという面で似てはいるが、両者は全くの別物である。
 成瀬氏の動作療法はそもそも脳性麻痺の患者の回復の為に考案されたもので、「正しい動作」をするための「経験を得る」ということがその根本である。故に動作療法は「武道」や「スポーツ」のトレーニングに近いものがあり、その後の研究で発達した精神疾患に対する治療はむしろ偶然に発見された副産物と言って良い。その為、そもそも心理的なセラピーから発達したPOPとは(確かにある部分では重なるのだが)立場を異にする。
 動作療法とは簡単に言えば悪しき緊張を弛緩させ心身共に正しい動きを主体的に理解していく、ということである。その理論と実践方法がこの本に集約結実されている。
 ただ、この本は初学者には向かない。動作療法のトレーナーに向けたマニュアルの色彩が強く、入門書ではない。
 動作療法の入門にはブルーバックスの「姿勢の不思議」と「リラクセーション」をお薦めする。
 どちらも日常生活に応用可能な技法(肩こり、腰痛、四十肩、五十肩などの緩和、治療など)と理論が満載である。
 評価の星を一つだけ減らしたのはつまり一般向けには書かれていないという部分に対してで、この本の価値を下げるものではない。
 動作療法の理解が深まったら改めてこの本を読めば良いだろう。