最低
★☆☆☆☆
本人は世の中のためになった気になっている最低の書物。
殆どがNHKのドキュメンタリーの焼き直し。
せめて現場くらい常磐から移れよ。
オレはこういうジャーナリスト気取りは本当に嫌いです。
正しい事、美しい事をやっているつもりになっているが、
結局誰かの言った事した載っていない。
こういう偽善のが世のジャーナリストの実に大半。
ノンフィクションは基本「新しい気づき」がなきゃ本は書いちゃ行けない。
アンタなんかより優れた若いライターが腐るほど控えてんだから。
筆者の研究の甘さが目立つ
★☆☆☆☆
他の本やテレビ番組の内容を焼きなおしたような感じで、孤独死問題に関心を持つきっかけを作る程度に過ぎない内容でした。
多摩ニュータウンや常盤平団地の事例を知った程度では研究が甘いと言わざるを得ません。
コミュニティーを壊している個人情報保護?
★★★☆☆
■ 【団地住いと『孤独死』】
公団住宅(1982年竣工の中高層6棟、約700住戸)に住
んでいる著者自身が、身近に立て続けに2件の『孤独
死』に遭遇した。そこで、ややもすると遮蔽性の高い公
団住居とそこで生活を続けざるを得ない人々の安全・安
心に何か大きな盲点があることを感じた様です。
■ 【同潤会アパートと常盤台団地】
『孤独死』或いは、『独居死』をキーワードにして著者は、
公団の歴史を紐解き、時には、それらに積極的に取組
んでいる団地を実際に訪ね歩いた様です。その結果、特
に、公団の前身の関東大震災を踏まえた「同潤会ア
パート」と埼玉県松戸市にある「常盤台団地」に大いなる
ヒントを見出した様です。又、そこの自治会長「中沢卓
実」さんに沢山のことを教えられております。(団地概要
は、1960年前後に竣工、団地人工2万4千人、約160棟
、約5300戸と言うマンモス団地)
■ 【何故、表札を出さないか?】
私は、今年の四月から賃貸団地(凡そ1500世帯)に、20
年ぶりに戻りました。そこで、20年前と大きく違うことに
気が付きました。それは、皆さんメールボックスに名前を
表示しないことです。そればかりか、各戸の玄関扉廻り
の表札入れにも表示していないのです。これは、個人情
報云々という両刃の悪法が、正にコミュニティー破壊に
一役買っているのではないか?と言うことです。(要は、
弱者の横の連帯を嫌う巧妙な作用を感じます。)挨拶す
るのでも、名前がわからないし、話が弾みません。
■ 【高齢化社会の暗部を暗示?】
著者は、必死に『孤独死』予防策を模索し、私案(16の
具体策)をまとめとして提言しております。そして、現在、
共同住宅に住む世帯が、実に、4,700万全世帯の40%で
ある(国交省調べ)ことを明らかにすると同時に、この
『孤独死』が団地特有のものでもないことにも触れ、正
に、団地の「孤独死ゼロ作戦」は、高齢化社会を迎える
全世帯への切り口を感じさせました。
傍観で終わる問題提議
★★☆☆☆
団地での孤独死から危機感を抱いた著者が団地の未来を考えるために
「建て替えを躊躇している団地」(UR多摩ニュータウン永山団地)
「建て替えをしてしまった団地」(都営戸山団地)
「建て替えを拒否した団地」(UR常盤平団地)の3団地から検証してゆく。
個人的には団地に住んだ経験の無い私には、
この3団地が日本の団地を象徴しているのか実感はない。
孤独死を未然に防ぐには、建物ではなくその住人によるという結論にも傍観を否めない。
ただ、『あなたのマンションが廃墟になる日』山岡淳一郎著の引用が多かったが、
大山氏がこの『あなたのマンション〜』に感銘を受けたように、
私も『団地が死んでいく』より、『あなたのマンション〜』の方が面白かった。
問題を考えるきっかけになりました
★★★★☆
団地やマンションのような集合住宅に、同世代の人が一斉に入居した場合、たとえばその30年後などにはどのようになるのだろうかと、漠然と考えたことがあった。
本書では孤独死に着目して、団地やマンションの近所づきあいの仕組みやその課題、あるべき姿などが述べられている。一斉に住民が年をとっていく中、みなが交わりあい、気にしあい、住みやすいコミュニティづくりが、孤独死に代表される問題を防ぐことにつながるのであろう。
それは集合住宅のみならず、戸建の並ぶ地区でもあてはまると思う。あたり前のことで、無意識のうちに行っていることが多いが、集合住宅では特に意識する必要があるのかもしれない。
こんなことをあれこれ考えるきっかけになった。