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シューマン:ピアノ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲

価格: ¥1,050
カテゴリ: CD
ブランド: ワーナーミュージック・ジャパン
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アルゲリッチが好きなら、聴いて損はない。 ★★★★★
すいせい、です。
 アルゲリッチのシューマンのピアノ協奏曲に関して言えば、
良い意味でも、悪い意味でも、天才的、独自スタイルの
ピアニストのシューマンです。
 もし、アルゲリッチを聴いたことがあり、この演奏スタイル
を好むのならば、これは、買っても損はないといえます。
 実際、私は、アルゲリッチが好きです。
 その理由としては、
  2000.10.29ヨーロッパ室内管弦楽団(指揮:クリヴィヌ)
     シューマン ピアノ協奏曲(pf:アルゲリッチ)
     横浜みなとみらいホール
  を、迷わずS席でそれなりの値段で聴きにいっています。

  この組み合わせは、このCDと全く同じなのです。
  そして、1楽章がいいという人が多いですが、私も1楽章
  はいいことは確かですが、3楽章も同じぐらいか、それ以上
  によいのです。
   3楽章に関しては、一瞬の静寂それから、たたみかける
  ような、終わりかたはすばらしいです。
   そして、そこでも、アルゲリッチらしさが光ります。

  一方、たまたま、シューマンの協奏曲という理由で、
  ヴァイオリン協奏曲が入っています。
  しかしながら、この演奏に関して、あえて言うならば、
  実に単調でおもしろみに欠けるという気がします。

  そこで、ヴァィオリン協奏曲の正確な演奏を好む人に、
  アルゲリッチの、型にはまらない奔放なスタイルが、
  受けいられないのも、なんとなく想像できます。

  実は、このCDに関しては、両方の曲とも満足という
  人は、あまり多くないかもしれません。

  しかし、1曲でもいいのがあれば、それでよしです。
  結論としては、アルゲリッチが好きならば、
  入手しても損はないと思います。


  
  



異端のアルゲリッチ、さすがのクレーメル ★★★☆☆
この2曲の組み合わせはお買い得ですが、どうせならチェロ協奏曲も入れて、シューマン協奏曲集になっていれば、なお良かったです。
アーノンクールは、少し早めのテンポで、テンポを正確に保って、淡々と指揮をしています。

ところが、アルゲリッチのピアノはいただけません。
シューマンの曲は、ショパンと違って、テンポをきっちりと保って弾くべきです。
ところが、このピアノ協奏曲の演奏では、テンポを自在にゆらして、あまりにも奔放に弾いています。
こんなシューマンは、ちょっと聴くに耐えないです。

ピアノ協奏曲の第一楽章のたたみ込む様なカデンツァや、音の美しさは光りますが、この演奏は異端です。

しかし、それを補って余りあるのが、クレーメルのヴァイオリン協奏曲です。
この協奏曲は、冒頭の部分から幻想的で魅力があり、ヴァイオリンの演奏にも、相当な技術を要すると思います。
それをやってのけているのがクレーメルです。

このロマンあふれるヴァイオリンの音色には、引き込まれそうになります。
総じて、ピアノ協奏曲は異端、ヴァイオリン協奏曲は素晴らしいの一語に尽きます。

ヴァイオリン協奏曲はいい ★★★★☆
アルゲリッチのピアノ協奏曲はテンポをめちゃくちゃに動かしてとても聞けたものではない。第一楽章第2主題の導入部だけは少しいいが、本人も何が弾きたくて弾いているのか? 終結部は最悪。自己陶酔にひたっているだけの演奏だ。

ギドン・クレーメル+アーノンクールのヴァイオリン協奏曲は音色も克明さもすばらしい。こちらだけでも買う価値あり。
ヴァイオリン協奏曲はいわく付き ★★★★★
ピアノ協奏曲が1992年7月、ヴァイオリン協奏曲が1994年7月いずれもライヴ録音。

まずピアノ協奏曲の方だがアルゲリッチにとっては1978年のロストロポーヴッチ+ナショナル響との録音についで2回目の録音。おそらくクレーメルが録音した大傑作モーツアルトのヴァイオリン協奏曲全集のアーノンクールの演奏が気に入って録音したくなったのだと思う。実際この演奏は1回目より遙かにすばらしいものとなっていてアルゲリッチの目論見は成功したと言えるだろう。

ヴァイオリン協奏曲の方はご存じの方もいらっしゃると思うがいわくつきの曲である。1853年9月下旬から10月初旬とわずか2週間程度で作曲されたこの曲はヨーゼフ・ヨアヒムの要請を受けてつくられたが、彼はこの曲を封印し、クララ・シューマンは「決して演奏してはならない」と家族に言って聞かせていたらしい。1937年11月26日にゲオルク・クーレンカンプの独奏、カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が初演だが、クーレンカンプ曰く「シューマンの自筆譜のままでは演奏不可能」として、自身が大幅に書き換えた版によるものだったのだ。しかし、これにユーディ・メニューインが反論。オリジナルで演奏し「自分こそが真の初演者」と宣言したという経緯がある。

クレーメルはそういうった過去の事象を全部流してしまうように黙々淡々と弾く。なかなか面白い作品だ。
皇帝と女王 ★★★★★
ベートーベンの5番「皇帝」に対して、シューマンのピアノ協奏曲は「女王」とも呼ぶ人もいる・・・・。という言葉にのって購入しました。ピアノはアルゲリッチ、ヴァイオリンがクレメール、指揮がアーノンクールでこの価格とくれば、勢いでつい・・・。シューマンらしいロマンチックで詩情にあふれた2作品です。とくにピアノ協奏曲の第一楽章はアルゲリッチらしい奔放でいて、ロマンの香り漂う名演奏だと思います。