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奇界生物図鑑

価格: ¥2,376
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: エクスナレッジ
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ピンクの目
ピンクの目

(写真=キリギリスの一種とバッタの一種)

2009年、アメリカに拠点を置く科学者のグループがパプアニューギニアの山地の熱帯雨林を2か月間調査して、なんと200種に及ぶ新種の動植物を発見した。クモ、カエル、昆虫、哺乳類など、種類は多岐に及んだが、そのなかにこのピンク色の眼をもつキリギリスもいた。
全く初めて見つかった種であるため、生態はほとんどわかっていない。なぜ目がピンクなのかも不明である。しかし「ピンク眼」はキリギリスだけのものではなく、バッタにもいる。それが右の写真、コスタリカ産のバッタの一種だ。ピンクの眼に加えて海苔巻き状の黒いボディも気になるが、何しろこちらもベールに包まれた種なのである、余計なことを考えるのはやめておこう。

小さきヒト
小さきヒト

(写真=ミクロヒメカメレオン)

世界最小の爬虫類、または世界最小の脊椎動物とも言われるこのカメレオンは、成長しても3センチにも満たないまさに極小の生き物だ。人間の指の先はもちろん、マッチの頭にも乗れるほどのサイズである。
2000年代にアフリカ南部の島国マダガスカルで発見され、おそらくそこにしかいないとされている。島という隔離された環境において生き物が小型化する「島嶼矮小化(とうしょわいしょうか) 」の好例だ。日中は森の中を歩き回り、夜は木の枝に上って眠るが、何しろ小さいため、「木の枝」といっても地面から10センチほどの高さの話らしい。

大きすぎ生物
大きすぎ生物

(写真=ジャイアント・ウェタ クロギリス科)

ニュージーランド北部のリトル・バリア島にのみ生息するこの虫こそ、世界で最も重い昆虫である。成虫は、ハツカネズミ3匹分に相当する70グラムほど、羽を広げると20センチを超える巨大さとなる。しかも、植物の実を食べて種を排泄するというのだからまるで鳥だ。しかしニンジンと対等に渡り合う姿に鳥的優雅さはゼロ、ひたすらにグロテスクなのである。「ウェタ(Weta)」の語源はマオリ語で「醜いものの神」を意味する「ウェタプンガ(Wetapunga)」だというが、尊びつつディスるこの巧妙なネーミングに思わずガッテン! と手が動く。

短足生物
短足生物

(写真=ミツユビアンフューマ アンフューマ科)

ウナギのような外見だが、ひれはなく、かわりに短い4本の足がある。からだの太さや長さから考えるとだいぶアンバランスに見える短足ぶりだ。この足の先に3本の指があることが名前の由来となっている(指の数が違うヒトユビアンフューマ、フタユビアンフューマもいる)。
沼や湿地などにすみ、両生類なので陸上にもよく上がる。日中は岩の下などの日陰に隠れているものの、夜になると活動を始め、魚類でも両生類でも爬虫類でも、動くものなら何でも食べてしまうという。なんと同類のアンフューマまで食べてしまうというから驚きだ。

ピノキオ生物
ピノキオ生物

(写真=グレイフェイスドセンギ ハネジネズミ科)

アフリカ大陸の南半分に計17種が確認されているハネジネズミという小動物がいる。そのなかで最も新しく見つかったのがこのグレイフェイスドセンギである。名前の通りグレーの顔と黒いお尻が特徴的で、タンザニアの二つの森林に固有の種とされている。
ハネジネズミは英語では「エレファントシュルー」、または「センギ」という。シュルーとはトガリネズミの意味なので、この外見から考えると「エレファントシュルー」という名前は、「ゾウのような鼻をもつトガリネズミの仲間」という意味だと想像するだろう。しかしそうではない。驚くべきことに、じつはハネジネズミは、トガリネズミよりゾウに近く、「トガリネズミのようなゾウ」ということになるらしい。