プロの雑誌編集者の視点を学べます -まさにレイアウトの教科書-
★★★★★
本書は基本的に雑誌編集に携わる、
プロ編集者仕様なんだと思います。
私のようなアマチュアデザイナーにとっては、
まずデザインしないような、
ハイレベルの雑誌デザインが満載。
とは言え、本書はアマチュアデザイナーにもすごく参考になる。
ひとつは見開きページにおけるデザインのバリーション。
まさにレイアウトの教科書。
自分のイメージを本書で参照すると、
イメージに近いレイアウトが見つかります。
写真の配置等は大変参考になります。
もうひとつは、
中盤にあるいわば「文字論」。
第2章「フォーマットの作り方考え方」が勉強になります。
ここではレイアウトによる、
文字情報の伝え方の変化、その意味を解説しているのですが、
レイアウト=デザインとしか考えられていなかった身としては、
目から鱗の内容がいくつかありました。
文字情報とビジュアル情報の組み合わせ(レイアウト)はどのように開始されたか等、
すごく勉強になります。
3章は、個人的にはプロの方向けだと感じます。
正直言って私にはレベルが高い。
昨年の出版で、そろそろ発行後1年半が経過しますが、
内容的にはまったく古くありません。
自宅デザイナーにはご一読をお勧めします。