本書の真ん中にオーケンの写真で綴る
『平成文士の一日』という読み物がある。
ちょっとしたブレイクに笑える作品に仕上がっています。
後半にはオーケンご推薦の書物に関する部分がある。
簡単な感想文なのだが・・・これもまたおもしろい。
今後の読書の参考になるでしょう。
とにかく、これは面白いですよ。
その頃私は中学2年生で、X(hide)一筋のロック少女だった。
そんな私がこの本を手にしたきっかけは、笑っていいともに出演したhideがオーケンを紹介し「いつも読んでいる」とコメントしたから、であった。
そんな、プチ追っかけ少女らしい動機でもって読んでみたわけだが、これがまた面白い。その頃うすうす気付き始めていた、「ロッカーはフツーの人達」という事実を再確認し、そして、化粧をして激しく叫び歌う傍らで全てを曝け出し“のほほん”と筆を走らす生活をするオーケンに、高度経済成長期生まれのジャパニーズ・ロッカー達の真髄を見た(?)。
余談ですが、この本を学校でロック友達と読んでいた時、KinkiKidsファンのクラスメイトがどう!しても読みたいというので貸したところ、翌日彼女は苦笑いを浮べて「ちょっとエッチだよねぇ~」と言っていた。ジャニーズ文化とビジュアルロック文化の溝は深い。