日本最古のビジネス書
★★★★★
私は40才ですが、もっと若いうちに読んでいればよかったと思った本です。
能で最も大切な「花」がなんであるか、世阿弥は具体的には一切述べていませんが
その「花」を咲かせるためにどう生きるべきか時空を超えて現在の我々に語りかけてくれます。
また自己の技を鍛練するだけでなく、どうすれば観客(VIPから「見る目」のない者まで)に
満足してもらえるか工夫をこらす大切さを説いているあたりは、芸人のみならず、作家、芸術家
職人、添乗員、ホステス、料理人、教師等々ありとあらゆるサービス業に従事する人にヒントを
与えてくれることでしょう。
その意味で日本最古のビジネス書ともいえると思います。『時分の花』で終わることがないように
20代後半から30代にかけての若手中堅ビジネスマンに是非読んでいただきたいと思います