薔薇の香りの科学
★★★★☆
薔薇といってもいろいろな香りがあります。著者は資生堂のパフューマー。京成バラ園の鈴木省三さんの協力のもと薔薇の匂いの分析を何年もかけて行っている。最初は薔薇の歴史。クレオパトラや楊貴妃、ボッティチェリのビーナスに描かれた薔薇はなんという種類かなど。著者と鈴木省三さんの会話もあって楽しい。次に薔薇の香りの分析。これは従来のダマスクモダン、スパイシーな、フルーティーなどの表現。続いて科学者として、ティーの香りの根拠となる匂い物質をクロマトグラフィーでつきとめていく!!クロマトの方法や匂い物質の名前はちょっと難しいのですが、匂いの元がやはり薔薇ごとに違う事が分かり感動でした。科学的ですが、鈴木さんとのエピソード、香りから見た薔薇の交配、薔薇の香りの効用など興味深かったです。薔薇の香りの違いに神秘を感じている方にお勧めです。(ジョージアオキーフを髣髴とさせる薔薇のアップの写真は巻頭の約20ページです。)科学エッセイとして面白かったです。
薔薇園に行きたくなってしまう本です
★★★★★
この本に載ってる薔薇を確認して,くんくんしたくなります。
読み物としてもおもしろいし,なにより「香料入門」を読んでて「???」だったことがわかったような気になるから不思議です。
巻頭の薔薇の写真も幻想的ですてきです。
日曜日にでも鶴見緑地に行ってこようっと。
薔薇園に行きたくなってしまう本です
★★★★☆
実物の薔薇の香りをくんくんして,確認したくなってしまいます。
「香料入門」を読んでいて「?」だったことも,わかったような気分になるから不思議です。
エッセイとしてもおもしろく読めますし,巻頭の薔薇の写真も幻想的でいいですよ。