第二次大戦プロパガンダ映画だが、楽しいミュージカル
★★★★★
【ストーリー】第一次大戦中の1917年、旅芸人ハリー(ジーン・ケリー)はある町の劇場で同じくショーをするジョー(ジュディ・ガーランド)と出会う。ジョーは一緒にショーをやっていたジミー(ジョージ・マーフィー)とその仲間と別れて、ハリーと組むことにする。アメリカ各地を回る二人の前に大女優エバが現れ、野心もあって彼女に近づいていくハリー。二人の間が微妙なものになる。ハリーはパレス劇場にエバと共演する話を受け、ジミーとまた組むというジョーにもいい話なら受けろという始末。しかし、泣きじゃくるジョーにハリーは慰めるつもりがキスをしいつのまにか結婚しようと言い出す。二人はショーを続けるが、そこへハリーに召集令状がくる。ショーを続けたいハリーは、トランクでわざと手を骨折させる。兵役を逃れて喜ぶハリーがジョーの所に行くと、ジョーには兄の戦死の知らせが来ていた。ハリーが兵役を逃れたことそ知ったジョーは、ハリーに顔も見たくないと突き放す。何とかハリーは兵役につこうとするのだが、、
【見所】設定は第一次大戦ですが、真珠湾攻撃の翌年に製作されたこの映画は第二次大戦参戦のプロバガンダ映画といえます。ストーリイはやや突拍子ない展開ですが、何といってもジュディ・ガーランドとジーン・ケリーの踊りとダンスが抜群。この後二人は2作共演しますが、ジーン・ケリーはデビュー作とあってまだぎこちなさがあるとはいえ、二人のバランスはこの作品が一番よいかもしれません。ところで、撮影中、主人公二人のよき理解者ジミー役のジョージ・マーフィーとジーンは演技や踊りで衝突することが多かったのですが(すでに「踊るニューヨーク」などで実績のあるジョージにとってはジーンはただの新人なのに生意気という感じだったのでしょう)、ジュディが事あるごとにジーンの味方をしたといいます。このことをジーンは恩義に感じ、後にジュディがMGMの大作ミュージカルの降板が続く中、やっと出た格落ちしたような映画「サマー・ストック」にジーンは快く出演を買って出ることになります。
二人がハモって歌う「For Me And My Gal」と「When You Wore A Tulip」は当時大ヒットしました。
字幕がなくても解ります!
★★★★★
…思っていたより‘ドラマ’してました。この頃のジュディーは、まだかわいくて健康的でジーンとの歌とダンスも最高でした。ミュージカルって、なんとなく同じような雰囲気になりがちですが、これは戦争が絡んでいる為か、ちょっと違う感じ…。ジーンの演技は初めてのものを観るたび、新しい発見があってうれしくなってしまいます!
Gene Kelly初主演
★★★★★
ジーン・ケリーの映画初主演の作品。ジーンがとにかく若い!
ジーンとジュディが歌う"For Me And My Gal", "Ballin' The Jack"..などナンバーがとても充実していて楽しめる作品です。ジーン・ケリーファンには絶対!オススメの一本です。