フォーサイスの最高傑作
★★★★★
私が読み所有している「ジャッカルの日」はS50年2月版で、今の表紙と大分かけ離れています だけど中身は一緒。コードネームはジャッカル、指令はフランス:ドゴール大統領暗殺・・結果どのようになったかは歴史で分かりますが、どうしてこの様な結果になったのかが一番重要な処で・・・男が重要な仕事を片付けようとする刻やっぱり・・・が欲しいの分かります。小説も映画も最高ですが2番戦時の映画はダメですね・・・
だいぶ前に読んで
★★★★☆
たまたま関係する本でお勧めとして上がってきたので、懐かしく思いました。フォーサイスの文庫版になったものはその他にも読んでおり、落合信彦を読む前に世界情勢、サスペンスとして読んだ記憶があります。
事実としてとらえたので臨場感を持って読み進めたように思います。
当時の角川文庫も外国ものは割と少なかったため、どうしても文庫紹介で載っているため、気になるため買ったのが始まりで、決して世界の暗躍に興味を持ったわけではなかったのですが、この本から実は世界の裏ではこのような暗躍がひしめいているということに興味を持つようになりました。
今でこそ北朝鮮等の動きがクローズアップされますが、9・11以前の世界でもいろいろな工作活動はあったのだと理解させていただいたものでした。
以前の表紙は、赤の背景に銃を構えた男がいるような渋いものだったような気がします。
正体不明の殺し屋と官憲側の攻防を描いた “ドキュメンタリー・スリラー”の傑作
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映画にもなりヒットした、“ドキュメンタリー・サスペンスの大家”フレデリック・フォーサイスの小説デビュー作。アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」’72年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作でもある。
反ドゴール派の秘密軍事組織OASは、度重なるドゴール大統領暗殺の失敗に、最後の切り札として、‘ジャッカル’というコードネームを持つプロの殺し屋を高額の報酬をもって雇う。対する官憲側も、この情報をキャッチして‘ジャッカル’の暗殺阻止に司法警察刑事部のルベル警視を起用する。
一見風采の上がらないルベル警視が全力を挙げて、まるで雲をつかむような正体不明の殺し屋に迫ってゆく警察力は凄まじいものがある。一方‘ジャッカル’も内通者を通した情報からルベルの動きを察知して、あと一歩のところで姿をくらます。4回も身分を変え、邪魔者を排除しながら、暗殺の準備を整える‘ジャッカル’と、イギリスをはじめ各国の協力の下、この正体不明の殺し屋の身元を突き止めんとするルベル側との息詰まる迫真の攻防は本書のメインストーリーであり、かつ最大の読みどころである。
ドゴールが暗殺されず天寿を全うしたことは史実であり、暗殺が失敗することは誰でも知ってはいるものの、読者は「もしかしたらこんなことが実際にあったかもしれない」と思いながら、ページを捲る手を止められない。
本書は、ラストまで、どこまでがフィクションでどこまでが事実かと手に汗握りながら読ませる、エンターテインメント小説の世界に“ドキュメンタリー・スリラー”という分野を生み出した傑作である。
完璧な殺し屋ジャッカルと、恐妻家の警視ルベールの対比がおもしろい
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絶対間違いのないストーリーというのがあるとすれば、この「ジャッカルの日」は間違いなくそのジャンルにはいるだろう。
当時フランス大統領だったシャルル・ドゴールを暗殺するために、やとわれた殺し屋「ジャッカル」と、それを追い詰めるフランス警察。
ジャッカルが、筋肉質長身のブロンドのハンサムで、グルメで女たらしであるのに対し、フランス警察の警視のルベールは、カミさんの尻にしかれたサエない小男。ところが、このルベールの「コツコツ」とした性格が、着実にジャッカルの足跡を探り当てる。数年前の足跡が、数日前となり、数時間前となる。
一方ジャッカルは、精密機械のような用意周到な計画と変装技術により、自分に危機が迫るのを知りながら、プロフェッショナルとして、仕事を完遂することにすべてを賭ける。これだけだと、まるでゴルゴ13みたいなのだけれど、ジャッカルのおもしろいのは、仕事の合間に、おいしいディナーを楽しんだりと、とてもセレブなライフスタイルを持っているところだ。
一気に読めます。
★★★★★
もう40年以上も前に書かれた小説なのに未だに色あせない。どこまでかが実話で、あるところからフォ−サイスのフィクションですが読み応え充分でした。映画は2時間に詰め込まないといけない反面、小説だと背景の説明などたっぷりあってとてもリアリティを感じました。一国の元首を暗殺する本をよく出せたなというのも驚きです。最後までジャッカルの正体は分からない。彼は一体何人で国籍は?
この本をきっかけにフォーサイスの本を読み始めました。