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サーカスギャロップ (ダリア文庫)

価格: ¥670
カテゴリ: 文庫
ブランド: フロンティアワークス
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恋愛部分は物足りなさを感じたものの…… ★★★☆☆

作者があとがきで記しているとおり、「どうでもいいだろう」といったこだわりどころが満載でした。
これをつまらないと感じるか、細かいところまですごいと感じるかは読者次第です。

メインは日下と阿東の恋というよりは、浮気彼女VS男2人の対決っていった感じです。
半分おかしくなった彼女への対応やどうするかなどの過程が事細かで、その合間にまぁ日下が阿東に惚れていくスパイスがちりばめられているといった感じ。

正直、甘い雰囲気満載とかではないです。寧ろ読んでいてストーカー被害事件のようで怖い部分も(笑)
もう少し日下と阿東の甘い関係や会話が多ければと、恋愛部分は物足りなさを感じました。
そしてカッコいいイケメン、ちょっと頼りになれそうな阿東という最初のイメージが、中盤から彼の弱さなどが見えてきて、それが生身の人間!と言われればそれまでですが、日下が平凡な男なだけに阿東の見える弱さが余計にヘタレて見えたりして、人物像が読んでいて定まらないのも少し気になりました。

「花がふってくる」のスピンオフではありますが、「花がふってくる」の主役は名前しか出てこないし、繋がりも当該作品の脇キャラがこの作品にも出ている脇繋がり。「花がふってくる」が好きでこの本を手に取る方は期待しない方がよいです。

エロも崎谷作品にしては少ない。ほんのちょっとです。

全体を通して、面白いか、萌えれるか、甘く恋愛を楽しめたかといわれれば、答えは「否」
かといって全く面白くなく、全くおススメしないという完全否定かといえば、これも「否」
おススメできるかといえば微妙ですが、一度読んでも凄い損をした気分にもならない、微妙な立場?のお話でした。
将を射んと欲すれば、まず胃袋を射よ・・? ★★★★★
「花はふってくる」のスピンアウト作品です。
でも前作の主人公たちは名前のみ、では、誰が?というと
涼嗣と付き合っていた理名さんと佐伯君が出てきます。

その、会社の後輩の日下榮一君が主人公です。
彼が、交際5年の彼女の、間男あてのメール(かなりキワドイ)で連日トイレで
吐いているのを知って、色々励ましてくれます。
まさか自分の彼女が浮気をしているなんてと、問い詰めることも出来ないうちに
その、間男らしき人物から「会おう」と連絡が入ります。

いざ会って、話をしてみると、二股ではなく三股であることが判明。
お互いあきれ果て、二人をとっちめようと、共同戦線を張ることにします。

間男だと思っていた阿東はビストロのオーナーでハンサム。
これは負けるわ・・と、しみじみしていると、彼が美久と解れなかったのは
彼女の差し入れが美味しかったせいで、実はその料理は日下が彼女に
頼まれてせっせと作り置きしたものだった。

自分が惚れた料理を作った人物が日下だと解ると、彼を見る目が変わります。
嫌がらせの証拠を集めるとともに、日下と阿東の仲も急接近。
「なんでこんなイイ男に口説かれちゃうの・・?」「いいのか?」
日下君グルグル・・。
そうこうしている内に嫌がらせもエスカレートして・・。

近作も嫌がらせに打ち勝つお話でしたが、こちらは、お互い、一人の女の人に
コケにされた悔しさが、共感を呼び、惹かれあうお話で、良く見れば阿東が
日下君を選ぶのは当然。
日下君の視点でお話が進むのも、彼が阿東に惹かれていく気持ちが伝わって
良かったです。

表紙の今市子さんのイラストがお互いを見ないで携帯を見ていて、(せつない
お話なのか・・?)と、心配しましたが、杞憂に終わりました。
けっこう甘々だと思います。