前作のスタイルを踏襲し、フレーズを機械的でなくより実践的に昇華させているとのこと。常套句多し。メカニカルなフレーズはウォームアップ集という項目に収録。これは右手左手の普遍的な技術を養うのにぴったりです。縦横の動きや左手を動かさない技術、など本質を捉えていると感じました。
今回はカッティングの項目を追加したため、これに割いている頁が多くなっています。ただスペースの都合上解説が詳しくありません。「平行にピッキングすべき」とは書いてあれど、どう練習すれば平行にピッキングできるかやチェックできるかまで言及できていません。カッティングを勉強するのであれば著者の「良いカッティング~」に上記の内容が詳しいのでそちらをお薦めします。
他の項目もテクを実践に交えているので手癖感覚で覚えられるのですが、多くのテクを網羅するあまり一つ一つの量が少なく感じます。前作では3つくらいあったチョーキングフレーズが今作では1つしかありません。
ハイテクフレーズ集という項目は非常に難易度の高いものを多く掲載しており、力試し兼実践への布石となっています。僕はまだ出来ません笑。早くハイテク集を弾けるようになりたいと思う余り基礎が疎かになってしまいました。
基礎テクを身に付けたいならば前作を薦めます。ある程度基礎的な事が弾けて、焦らずハイテク集までの基礎を我慢してできる人にお薦めな本です。