会計というとなんとなく無機質な数字の羅列というイメージが強いでしょうが（僕もそうでした）、本書を読むと会計の数字に経営の”こころ”とか”思い”を込める感覚が伝わってきます。
１．銀行から計画書の提出を求められたが、どう作成していいのか困っている。
２．計画書を作成しても、売上予算等の会社の目標数字が社員に浸透しない。達成意欲がわかない。
そんな悩みをお持ちの経営者の方々に同じ悩みを持つ者としてお勧めします。
ちょうど来期の計画をたてるところなので、本書を参考にして経営計画書を作成していきたいと思います。

　経営計画書を作成している人もこれから作成しようとする人も、とりあえず読んでみようという人にもお勧めの1冊☆
　章ごとに理念・思想、実践例、利益計画、資金計画、古人に学ぶ経営とまとめられており、どこからでも読み活用することができます。経営のあり方や自社を見つめなおす際のポイントが解り易く記載され内容も充実。
　ただなんとなく惰性で仕事をしているというだけでは、うまくいく可能性は限りなく低いもの。本書に学び「こうしたい・こうなりたい」との想いを形に、会社も人生も豊かなものとしていきたいと思います。

あなたの夢は何ですか？そのためにどのような努力をしていますか？
昨年秋の金融危機に始まり、世界は今１００年に一度の恐慌と言われる程の経済危機に直面している。個々人の不安が増大し、希望が持てなくなり、不穏な社会になってきていると感じる。
しかし逆を言えば、マネーゲーム・利益中心・エゴ中心的なこれまでの生き方を見直し、本当の幸せとは何なのかということを、個々人が、企業が、地域社会が、国が、世界がもう一度原点に戻って考えるチャンスの時なのではないかと思う。
それを教えてくれたのが、この「夢をかなえる経営計画」の本だ。
この本は単なる経営計画のテクニック本ではなく、経営者の意識・生き方が会社を、経済を、社会を変えて行くのだということを、実践している経営者や歴史上の人物を例に挙げて訴えている。会社を元気にし、世の中に貢献するという夢を持ち、それを実現するために必要なのが理念であり、経営計画であり、そしてそれを実行に移し、計画どおり行かない時は何がいけないのか、何が足りないのか悩み、修正しまた実行する。この繰り返しが大切なのだと。しかしこれは経営（者）に限ったことではなく、我々個々人にも問われていることなのだ、と読んでいて感じた。
あなたの本当の幸せとは、夢とは、何ですか？

　本書は主に経営者のあるべき姿や経営計画の具体的な作成方法、戦略の立案、歴史上の人物から現代に生かせる思考や行動について書かれている。

　本のタイトルである経営計画は、「面倒くさい」「意味がない」と思われて、作成しない方もいらっしゃるだろう。しかし、それでは収益の源泉は何か、どこで費用を消費しているかが不明瞭になりやすい。また、経営は「計画→実行→検証→是正」の繰り返しであるから、計画を立てなければ、結果の良し悪しに関わらず、新たな事業や既存事業の改良に対してのフィードバックが不可能となります。

　さて、本書では経営者の理念が重要であると説いています。これは、本書の実例をご覧頂ければ、すうっと理解できると思います。言わずもがなですが、理念や目標は掲げるだけでは意味がありません。全社員に浸透させることが肝要です。

　本書は「お客様や社員や社会に対して更なる貢献をしたい」、「自分の我欲を捨て大欲を持つ」、「企業経営を通じて自分の夢を実現したい」方々には有益である記されています。
　中小企業が元気になれる源がたくさん詰まっている本です。

第一章だけでも読む価値があります。著者の豊富な経験と知識が歴史にふれていることからもうかがえます。三章からの経営計画書作成部分も我々会計人にとって、顧問先へのアドバイスに即使えます。著者の魂を込めた文章をわくわくしながら最後まで読むことができました。前向きに経営を考えている社長さんは是非何度も読み、経営は善悪で判断するというという筆者の考え方を学ばれることをおすすめします。