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幸せのひこうき雲 (講談社BOX)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 講談社
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女って。 ★★★★★
とっても深い話だった。
帯に文学を超える…なんてことを書いてあったけど、あながち間違いじゃない。
小学校のときにあった緊張感、張り詰める感覚。
それに満ちている。
女って…?っていうテーマのような気がする。
これは買っておこう ★★★★★
長らく新品では入手できない状態が続いた本作ですが、昨年ようやく復刻されました。自分はもう最初の単行本は持ってたけど、保存用にやっぱ買っちゃいました。箱入りで値は張りますが、これは買えるうちに買っておいたほうがいいです。「バカ姉弟」も面白いですが、やはり安達哲の本領は心の激痛を描いた作品にあります。

タブーともいえる、転校生の小学校低学年の男児と、ど田舎にはそぐわないような美しく洗練された女教師との歪んだ関係が物語の中心となります。男児が女教師に追い込まれていくあたりの描写とかリアリティがあってゾクゾクします。この漫画は、そこらの即物的なH漫画などより遥かにエロティックです。それでいて文学的で、心理描写なども本当に上手いなと感じます。長いだけで中身がない漫画があふれ返ってますが、本作はたった一冊しかないのに、いつまでも心に残ります。

「幸せのひこうき雲」なんて、何やらのどかなタイトルですが、この由来がまた秀逸。読んでいくとわかりますが、さすがと言う他はありません。
ショッキングだが ★★★★☆
安達哲のこのコミックは初めて読んだ。もしかして初の単行本化?
内容は女教師が小学生の少年を性的に弄ぶというもので、かなりショッキング。
劣情をそそられる(表現が古いなぁ)が、少年の気持ちもその女教師の心情もよく描けている。
本当、不思議な作家だ。
ジョン・アーヴィング的なものを感じるんです。 ★★★★☆
気まぐれに読み返してみたら(98年版の方です)記憶の底に残っていた印象とは違いました。とても暗いイメージだったのですが案外とハッピーエンドだったんだなと。そうはいっても脳天気な結末とは一線を画す。成長した主人公の言動に危うさを暗示している。少年にとって後付けの事実として「近親相姦」の背徳は持て余すに足る忌みとして彼の人格に暗い影を落としたはずです。成長した少年は自らを異端児として位置づけ、その風貌にはうらぶれた雰囲気が漂う。少年と教師の関係が母子関係にチェンジした瞬間の少年の無邪気な驚きの表情が示されて後、二人の関係性や生じる葛藤、わだかまりという、ある意味で最も肝腎な部分が描かれない物語であるとも言えます。人生に対する後悔を痛切に引きずりながら壊れそうに墜ちていく女を親子(少年とその父親)は結果的に更生させ救ってしまう。この作品を読み始めるとき、最初は少年に感情移入して読み始め、途中から女教師に移っていく。そして教師が少年の告白を聞くあたりから再度少年へ読み手の気持は移動する。そうなるとこの作品の結末をハッピーエンドと捉えることには違和感が残る。ただそれでも家庭の平和は維持され母子の関係は表面上良好を保っている。少年は幾ばくかの強さを身につけ心の葛藤を自身の問題として処理しようとしている様子が推し量られる。ここには作者の、滑稽に見える人生への皮肉とそれに翻弄される人間に対する愛しさとが表されているような気がします。「幸せのひこうき雲」というタイトルは安達哲流の楽観主義の表れかもしれない。(そう考えたら98年版の表紙のタイトルロゴ。「の」と「雲」が反転していたのにも意味があったように勘ぐりたくなるのですが。)
愛と憎しみが戦っている ★★★★★
安達哲はどんな人生を送ってきたのだろう…心に染み付く翳を押し出す客観性。ここには嘘くさいハッピーがない。だから私は信じられる。