・・・と、言いたいけれど・・・
初心者こそちゃんとした本で基礎を学んだほうがいい。

知識　　　　　★★
先進性　　　　★
普遍性　　　　★★
わかりやすさ　★★★
面白さ　　　　★★★
値段　　　　　★★
企画　　　　　★★★

不自然な作例が多すぎ。

愕然！唖然！

作例が不自然、それだけならまだしも・・・



特に１２０ページの円形パースは作例だけでなく理論も間違っています。
違和感のある絵になっているのは円を描く基本である正方形の描き方が間違っているから。
その上球体そのものの外環にはパースがつきないから（球はどこからみても球）
傘の部分はあんなふうに歪みません。
正確にパースがとれていれば正確なパースの絵で違和感などないはずです。
つまりこの項目自体が間違ってます。
あと９７ページの台形になってしまっている机や１１３ページの絵の敷物の手前の鋭角もおかしいです。

これからパースを学ぶなら絶対買っちゃ駄目な本だと断言できます。

かげつ氏の本。
初心者の自分は先にデヴィットチェルシーの本を読んだものの、なかなか理屈が理解できす、この本も購入しました。
こちらは難しい理屈抜きで教えてくれ、とっつきやすいです。これからパースを覚えたい初心者にはおすすめです。
より正確さを求めるなら「パース!マンガでわかる遠近法」も併用すると良いでしょう。

１点透視・２点透視・３点透視・魚眼レンズ風などを
簡易な説明とともに紹介されています。
２分割・３分割・４分割など分割する方法も説明されていて
初心者が取っ掛かりやすくできていると思います。

ただ、途中まで描き進めたところ
（建物などを大まかな箱にしたところ）から
次の説明図では細部を描かれていて、
どう描き進めたのか少しわかりづらい印象です。

あと、間違えやすいパースの例を修正していますが、
少しパースがききすぎて不自然さが残っているのは
もうちょっと詰められなかったのかな、と疑問が残ります。

また、作画途中からは「パソコンに取り込んで・・・」と説明されますが、
特にパソコンに取り込んだ後、何をどう操作するかはないです。
（そのまま描き進めています）

この一冊はあくまで取っ掛かりとしてチャレンジしてみて、
その後、色々なパース本を読んだりするのも良いと思いますよ。


他のパース本は以下のものなどいかがでしょう？
「パース塾―画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座 イラスト・漫画・風景画、すべて」シリーズ
「パース!―マンガでわかる遠近法」
「スーパーパースデッサン―キャラが立つ遠近法のすべて」などなど