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八重子のハミング―4度のがん手術から生還した夫がアルツハイマーの妻に贈る、三十一文字のラブレター

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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人間の奥深さ ★★★★★
大変感動した。
こんなにも難しい問題に立ち向かわれる姿に涙が止まらなかった。
元国語教師の著者の短歌がさらに涙を誘う。
結局、介護にしても当事者にならない限り、他人事と感じてしまうのがほとんどだ。なってみて初めて辛さであり、苦しみをわかる事が出来る。
この著者のように、献身的な介護を続けることが出来るかどうか本当に難しい。しかも、自身も重病も患ってのことであるからなおさらだ。
ただ一つだけ言えるのは、この本から愛を感じれるということだ。
夫婦の愛。人間の愛。本当に深い。
夫婦仲良く暮らしていきたいと強く思った本 ★★★★★
著者の八重子さんに対する愛情は、一体何処からこんなにも湧いてくるのだろうか。八重子さんの周りの人たちの温かさも、全てはこの著者の在り方と深く関わっているのだと思える。
著者自身、癌であり、胃や膵臓の一部など失っている身体で、こんなに人を思いやりながら生きていける力に感動を覚えた。

私にも、痴呆の状態で10年以上寝付いていた身内がいたので、身の回りの世話が大変なことは嫌というほど解っている。
それでも、こんな風に夫婦で歩んでいける、八重子さんは勿論の事、著者も幸せだと思う。

途中、同じような内容が重なっている部分もあるが、読後にはあまり気にならない。それどころか、読み終えた夜は、いろいろな感慨が胸に満ちて何だか眠れなくなった。

誰だって、どんな病に罹!るか先のことはわからない。
自分もこんな風に歩んでいけるだろうか。歩んでいきたいものだ。夫に対しての自分の日頃の行いを反省させられたりもした。

この本の中で一番素晴らしいのは、著者がお孫さんとの会話の中でお孫さんの疑問に応えて言った言葉。

「ババはだんだん赤ちゃんになる病気なんだよ、ババを元気にする薬はひとつしかないの、それは心の中にあるもので、毎日○○ちゃんもあげている薬、毎日お家の人みんながあげている、優しさという薬なんだよ。だから○○ちゃんもババに優しさという薬をあげてね」
小さな子供の心にググッと響くような、とても納得させられる言葉だと思う。

連れ合いがどんな病気になっても、自身が病気でも、こういう心で生きていけたら、それを幸せと呼べるのだと!思う。