メキシコシティの歴史地区に位置する中央郵便局は、豪華な内装の美しい建物。1902~1907年、イタリア人建築家アダモ・ボアーリの設計で、当時最先端だった鉄骨構造で建てられた。その後、大幅な改装やメキシコ地震の被害を受け、変わり果てた姿になっていたが、1996年から6年かけてオリジナルの状態に修復。現在も郵便局の営業が続けられている。
ロンドンのセント・パンクラス駅に併設された、セント・パンクラス・ルネサンス・ロンドン・ホテル。その建物は建築家ジョージ・ギルバート・スコットの設計で1876年に完成したビクトリアン・ゴシック建築の名作。写真の大階段はドラマチックな空間で人々を魅了する。
スペイン北東部、カタルーニャ州リョレト・デ・マルの地中海沿岸に1920年代に作られたイタリア式の庭園、サンタ・クロティルデ。写真の大階段のように、さまざまな植物が美しく整えられ、大理石の彫像が効果的に配された園内は、禁欲的ながらも優雅さを感じさせる。
リオデジャネイロ旧市街のラパ地区にある階段アート、エスカダリア・セラロン(Escadaria Selarón、セラロンの階段)。手がけたのは、近隣に住んでいたアーティストのホルヘ・セラロン。2013年に亡くなるまで20年以上を費やし、階段をタイルで飾り立てた。
フランス北西部、ブルターニュ地方の街モルレーにある古いタバコ工場の階段。描かれた絵はアーティストのZAGによる2012年の作品で、哀悼を表現したもの。