わざわざ行ってみたくなる魅惑の定食屋たち
★★★★☆
休日、たまには近所の新しい店を開拓してみたいとき、
ガイドブックに載っているキラキラした店はちょっと気分じゃないとき、
そんなときに読みたい本です。
地元にある目立たない、けど(いろんな意味で)味のある定食屋を
筆者の豊富な経験に裏打ちされた視点で紹介。
煮魚定食、ナポリタン、ハムカツ、最近食べていなかったメニューが
なぜかいとおしく感じ、定食屋に足を運びたくなること必至。
(早速、今日は煮魚定食をオーダーしました)
グルメ情報はネットでいろいろと検索できるけど、
お店の紹介を通じて筆者の食旅行を追体験できる紀行文は、やはり楽しい。
小さいけれども旅に出たいと思わせてくれる
★★★★☆
東横線沿線に住んでいるんですが、途中駅で降りるってことは、ほとんどなくて、東神奈川の「とんかつ・のざわ」や新丸子の「三ちゃん食堂」、日吉の「レストラン白鳥」と「とんみ」、武蔵小杉の「かどや」など魅力的な店があるのは知りませんでした。
暖かくなったら自転車に乗って大船の「観音食堂」に鯖の味噌煮とかキンメの煮付けを喰いにいきたいし、金沢文庫の「地球食堂」でも煮魚をいただきたい。平塚の「レストラン紅花」のハンバーグにもそそられるし、横須賀のアメリカンな和定食っぽい「旭野食堂」も訪ねてみたい。
最後の対談で語られている《長年愛されて続く店は、年々塩味がきつくなる傾向もある》という話しには唸ったし、司馬遼太郎は旅先でもトンカツばかり食べていて食の話しが少ない、というのもなるほどな、と思いました。
最近自炊が多いので・・・
★★★☆☆
たまに読みたくなるのが食べ物エッセイ本(それもそんなに高級志向でグルメグルメしてないやつ・・)。
今興味があるのが鎌倉・湘南のことなんで、この本を取り寄せました。
唐沢俊一氏等との食堂座談会が収録されてるのも購入動機の1つです。
こういう本はたまらんですね・・
特に夜、布団の中で読むと大変です。
かもめ文庫なんて、こんな本がシリーズで出てるのも今まで知りませんでした。
しかし、著者の文章には気取った所がなく、ぶら〜り途中下車・・・といった雰囲気なので、読む側も《その気になって》読めますね〜
食欲をそそります。
紹介されてる店は小さくてもある程度歴史があったり、学生街で人気があったりと、リーズナブルで気さくで大衆食堂的な所が多いです。
写真は概ねモノクロで(巻頭の数ページにカラー写真あり)、文章に反比例してあまり美味しそうに写っていないのがちょっと残念。
この本のいただけない所はコラムのコーナーに「何だこりゃ・・」と思えるミスがあった事。
私が購入した本だけにたまたまあったミスなのか、わかりませんが、『コラム3 スリーエフのヨコハマスタイル』の文章の繋がりがページ跨いでバラバラなんで、「えっ この文章の続きの文章はどこ??」って、一生懸命探しちゃいましたよ。
そんなんで★は3つです。