小説EV戦争 下 (潮文庫)
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熾烈な攻防戦が繰り広げられる双慶市「EV(電気自動車)タウン計画」の入札闘争。
東都五和銀行の上司の陰謀で、大阪の飛鳥化学に出向を命じられた小野寺静香は、経営危機に陥ったこの会社の価値を見いだし、起死回生の逆転を狙う。
一方、韓国・パルスンの林麗香は大胆なアイデアで勝負に出る。しかし、そこに暗躍する中国国家改革委員の張美香の陰。
複雑な利害の糸が絡み合う乱戦の勝者は――。
城山三郎経済小説大賞作家がEV戦線の今をリアルに描く国際経済小説、待望の文庫化!
「羅針盤のような確たる哲学を胸中にもつ人こそが、乱世において最後に勝利する。『小説EV戦争』の最後のページを閉じ終わったとき、読者は乱世に生き抜くための人生哲学を自ら追い求めるに違いない」――竹中平蔵(解説より)