昭和の喜劇王＝ロッパのビクター時代の貴重音源
戦前から戦後にかけて日本のショウビジネスで一世を風靡していたエノケンこと榎本健一と並ぶ昭和の喜劇王＝ロッパこと古川ロッパ。
そのロッパのバラエティ・ソングを中心に24曲収録した『ロッパ・ア・ラ・モード』とロッパ一座の舞台や時局ソング22曲を収録した『ロッパ一座特別興行』の2枚をCD化し、読み応え十分の解説を封入した古川ロッパ大全集。アーカイブ・プロデューサーは保利透氏。
六大学の校歌がアレンジされた間奏も面白い「僕のホームラン」。5曲目の「東京オリンピック」は昨今騒がれている2020年開催の「東京オリンピック」の不穏なニュースを吹き飛ばしてくれるようなノー天気さも爽快。「日本人だぞ泣かねえぞ」等、粋なナンバーも収録。(The Walker’s 加瀬正之)