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※著作権の都合上、電子版には一部の譜例を除き楽譜は収録されておりません。あらかじめご了承ください。
表紙:ジャマイカ、楽園のギタリストたち
■保存版
スカ/ロックステディ/レゲエ/カリプソ/メント
カリブ諸島が生んだ珠玉のメロディ
ジャマイカ産ギター・インスト大特集
晴天のトロピカル感とサンセットの哀愁が入り混じる、珠玉のメロディ。
空と海が育んだギター・インスト大国、ジャマイカ。
カリブ海に浮かぶ島国、ジャマイカ。スカ/レゲエの発祥でも知られるこの地が、実は60 〜70年代に極上のギター・インストであふれていたって、知っていましたか? 晴天のトロピカル感とサンセットの哀愁が入り交じったような、不思議と胸を締めつける珠玉のメロディが当時、多くのギタリストによって自然発生的に奏でられていたのです。ギター弾きにとって少々マニアックな存在である彼らですが、今回は常軌を逸した大ボリュームで徹底的に掘り下げることにしました。ジャマイカの“ギター・インスト”だけの特集なんて間違いなく世界初ですよね。ちょっとやり過ぎたかも……。いやいや、彼らが最高のギタリストである以上、こちらも手加減はできません。しかも、夏にぴったりじゃないですか。ちなみにAppleMusicのギタマガ・プレイリストでは、この特集に合わせて彼らの名演を選曲してみました。その演奏に一度でも触れてみれば、美しいメロディに胸を打たれ、機知に富んだフレーズの数々に心が躍るはず。それでは、楽園のギタリストたちと、彼らの音楽に会いに行きましょう。
●Special Interview 1〜森雅樹(EGO-WRAPPIN')
特集のド頭は、森雅樹(EGO-WRAPPIN')のスペシャル・インタビューから始めよう。本誌読者にはジャズやブルース、R&Bなどのイメージが強い森ラッピンだが、過去にはスカ/ロックステディなどのコンピレーション・シリーズを監修していたこともあるなど、今回のテーマであるジャマイカ音楽にも多大な愛を持っているのだ。独自の観点から見た、ギター・ミュージックとしてのスカ/ロックステディ/レゲエとは?
●Special Interview 2〜加藤隆志×川上つよし(東京スカパラダイスオーケストラ)
続いてのスペシャル・インタビューに登場してくれたのは、東京スカパラダイスオーケストラの加藤隆志(g)と川上つよし(b)のふたりだ。さまざまな音楽性を取り込みながら自身の音楽性をアップデートし、懐の深いスカ・アンサンブルを響かせる国内屈指のプレイヤーたちにジャマイカのギター・インスト作品の魅力について語ってもらった。
●大体10分くらいでわかる、ジャマイカ音楽史と三大ギタリストの関係
本特集のメインはジャマイカ産ギター・インストにおける三大ギタリストの深掘りなのだが、まずその前に、超〜ざっくりとしたジャマイカの音楽通史と、それぞれのギタリストの立ち位置を予習しておこう。時系列で簡単に言えば、アップテンポのスカ(60年代初期)→スローなロックステディ(60年代中後期)→泥臭さを増したルーツ・ロック・レゲエ(70年代)という流れとなっており、各時代の各シーンで、三大ギタリストたちが活躍していたのだ。
●カリブはビザール・ギターの楽園でもあった!?
前代未聞のスカ/ロックステディ/レゲエ・ギター特集。おもに60年代、現地のイケてるギタリストはどんなギターを弾いていたのか? ……答えは、ビザール・ギター! 当時のアルバムのジャケ写を見ていると、誰もが風変わりでかわいいデザイン(多くが安物だが)のエレキ・ギターを抱えているのだ。というわけで、ここではギターを持ったジャマイカのギタリストのかぐわし〜い写真を眺めながら、トロピカルなその世界へと誘おうではないか。案内人は、日本屈指のビザール・ギター・コレクターであり、漫画家やCCクリエイターなどマルチに活躍する伊藤あしゅら紅丸。古今東西の文化に膨大な知識を持つ氏が、愛ある毒舌コメントで語り合う!
●ジャマイカの三大ギタリスト
ここからは、ジャマイカのギター・インストにおける3人の重要ギタリストを、バイオグラフィー/使用機材/名盤/本人インタビューを交えて紹介していこう。
◎アーネスト・ラングリン
◎リン・テイト
◎アール・チナ・スミス
●まだまだある! 必聴ギター・アルバム
三大ギタリストの諸作以外にも、ギタリストが聴くべき名盤はまだまだある! ここでは勝手にカテゴリ分けをして紹介しよう。
楽園のブルース/1曲だけ超ファンキー! /個性派/和モノ/手練れ集団/アーバン
●証言インタビュー(1)マイキー・チャン(Now Genaration)
前項のギター・インスト名盤でも紹介したスタジオ・バンド、ナウ・ジェネレーションの実質的リーダーでもあり、ピーター・トッシュ・バンドでも活躍していたマイキー・チャンが登場! 1954年生まれ(リン・テイトとは20歳差!)で、10代からセッションマンとして活躍していた彼に、当時のシーンの様子などを証言してもらった。
●証言インタビュー(2)ハックス・ブラウン(Toots&The Maytals)
お次はトゥーツ&ザ・メイタルズに参加し、のちに“ファンキー・レゲエ”と呼ばれるスタイルの発端を担った、ハックス・ブラウンが登場。リン・テイトの諸作にも多数参加し、リンの良き相棒とも呼べる彼が、60〜70年代当時のシーン、そしてジャマイカの楽器屋事情についても証言してくれた!
●ジャマイカのギターはどう進化したのか?
メント&カリプソ論/ギター的名盤/ワダマコト(カセットコンロス)
●ギタリストとしてのボブ・マーリー
ジャマイカ音楽やレゲエという言葉を聞くと、きっと多くの読者は“ボブ・マーリー”という名を思い浮かべるはず。ここからは“ボブ・マーリーとギター”という観点で、ウェイラーズのインタビューなども交えながら多角的に考察していこう。
●国内ギタリストが語るジャマイカ産ギターの魅力
秋廣真一郎/大和田BAKU誠/三宅洋平(犬式)/三根星太郎(犬式)/The K
ここではスカ/ロックステディ/レゲエのスタイルで活躍する国内の名手たちに、ジャマイカ産ギターの魅力を語ってもらった。
■The Instruments
フェンダー史上、最強の戦闘能力
アメリカン・エリートのすべて
徹底的な演奏性と機能性の追求。この目標のもと、2016年にフェンダーから発表された新シリーズ、“アメリカン・エリート”。98年に生まれたアメリカン・デラックスの跡を継ぐ形で生まれた機種だが、これがフェンダー史上でもトップ・レベルの革新性を持ったモダンなシリーズであることをご存知だろうか? 一見、それほど突飛な装備をしていないように見えがちだが、能ある鷹は爪を隠すがごとく、さりげないディテールの部分でこだわりまくっているのだ。ネック・シェイプ、ピックアップ、ブリッジ、ペグといった主要な部分はもちろん、コントロール・ノブの材質やボディの形状まで見直し、徹底的に弾きやすくなっている。そこで本誌は思った。実はこれ、フェンダーの歴史の中でも一番戦闘能力の高いギターなのでは? そんな説を立証すべく、改めてこのアメリカン・エリート・シリーズを詳細に紐解いていきたい。
●野村義男、エリートを弾く。
■PICK UP
◎ギタリストがデザインを手がけたスペシャルTシャツ・プロジェクト
◎ギター・マガジンのプレイリストをApple Musicでチェック!
■Interview&Gear
◎オカモトコウキ(OKAMOTO'S)
◎橋本絵莉子波多野裕文
◎NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)
■Interview
◎indigo la End
◎笹岡水樹
◎マーティー・フリードマン
◎TAKU(韻シスト)
■連載
◎9mm滝のまたやっちゃいました〜世界の滝工房から〜
◎トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
◎横山健の続Sweet Little Blues
◎ジャキーン! 〜 『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編(長田悠幸×町田一八)
■Vivie meets 大村孝佳
■TC Electronic Polyutune 機能性の美学。
■New Products Review