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※著作権の都合上、電子版には一部の譜例を除き楽譜は収録されておりません。あらかじめご了承ください。
表紙:フェンダー新時代。
長岡亮介/田渕ひさ子/Jean-Ken Johnny/加藤隆志
■Special Program
鳴らせ、フェンダー新時代。
1986年〜現代にいたるまで
進化の歩みを止めないブランドの近代史。
1946年の創業以来、数多くのギタリストを育ててきた世界有数のギター・メーカー、フェンダー。テレキャスターやストラトキャスター、ジャズマスターなど “エレクトリック・ギターのひとつの完成形”と言える普遍的なモデルを生産し続けているその一方で、時代を創り、次代を牽引する存在としてギター/ベースという楽器をネクスト・ステージへと進化させるべく、さまざまな形で挑戦を続けている。
2017年1月には、86年の登場以来30年以上の長きにわたりフェンダーを支え続けてきた人気シリーズ“アメリカン・スタンダード”が、こだわりの新要素を加えられ“アメリカン・プロフェッショナル”へと生まれ変わった。新時代の到来を予感させる大きなターニング・ポイントだと言えるだろう。そこで今回の出来事をきっかけに、改めてフェンダーの“現在”を徹底的に見つめ直してみたい。
ブランドのギターを手に活躍する名プレイヤーたちがフェンダー愛を語ったインタビュー集、ハリウッドの新オフィス(本邦初公開! )と86年以降の生産拠点でありリニューアルしたコロナ工場への潜入レポート、アメスタ/アメデラ/アメヴィンの3機種を軸に86年以降に登場したモデルの進化の歴史を追った近代史、注目の最新シリーズ“アメリカン・プロフェッショナル”の紹介などをとおし、いつの時代も世のギタリストたちを魅了してやまない“フェンダー”の魅力を掘り下げて行こう。
◎Fender Professional Talk
プロフェッショナルが愛する理由。
楽チンなギターには色気や音楽の魅力は宿らない。───長岡亮介
フェンダーがなかったら音楽の幅が狭くなっていたかも。───田渕ひさ子
ジャガーハ尖ッテイルイメージデ“感情ノ伝導率”ガスサマジイ楽器。───Jean-Ken Johnny
このストラトキャスターに出会った時、“生涯の1本にめぐり会えた”と思った。───加藤隆志
特集の冒頭を飾るのは、表紙に登場した4人のプロ・ギタリストによるフェンダー・トーク。テレキャスターで育った長岡亮介、生涯の相棒=65年製ジャズマスターと出会った田渕ひさ子、現代のジャガーで轟音を鳴り響かせるJean-Ken Johnny、愛器65年製ストラトキャスターで世界を回る加藤隆志の4人に、フェンダーとの出会い、ブランドの魅力などを存分に語ってもらった。数あるギターの中からプロフェッショナルたちがフェンダーを選ぶ理由を、彼らの愛情あふれる言葉の端々から読み取っていこう。
◎ギタマガ編集部、フェンダーへ行く
カリフォルニア探訪記
最近のフェンダーは新シリーズや新色が展開されているし、聞けばオフィスが新設され、工場も模様替えが行なわれたという。現在進行形の時は気がつかないものだが、今はのちの歴史に残る大きな転換期なのでは? これは現地に行くしかない。そうだ、フェンダーへ行こう! (©JR東海)。理由は単純、おもしろそうだから! そんなこんなで編集長に頼み込み、カメラマンとたったふたりでカリフォルニアへと飛ぶことに。ギタマガ編集部の3日間にわたる旅が、今、始まる!
◎フェンダー・ヒストリー
86年、CBSからの独立以降
コロナ工場から生まれた3つの物語
フェンダーと言えば50年代? それとも60年代? 確かにそれらのヴィンテージたちはあこがれだし、エレキ・ギターの歴史に欠かせない存在でもある。しかし、我々の隣に常に寄り添っていたのは、近代のフェンダー・ギターであることも忘れてはいけない。今回はこれまであまり文献として整理されてこなかった80年代から現代まで、つまり1986年にCBS社から独立したのちの新体制となったフェンダーの歩みを、アメリカン・スタンダード、アメリカン・デラックス、アメリカン・ヴィンテージという3つの象徴的なシリーズの誕生秘話とともにお送りしよう。
◎伝統と進化の邂逅
AMERICAN PROFESSIONAL SERIES
アメリカン・スタンダードの後継機、という位置付けで2017年に登場したアメリカン・プロフェッショナル。長年に渡り積み重ねた伝統への敬意と、新しい世代のギタリストの未来を見据えた革新性を見事に両立した、フェンダー渾身のギターが出そろう注目のシリーズだ。2017年NAMMショーを皮切りに全世界のギタリストの間で大きな話題を呼んでいる各モデルを解説するとともに、それぞれのモデルの名手による試奏を行ない、可能性に満ちた次代のスタンダードの魅力に迫っていこう。
■Special Program
追悼ムッシュかまやつ
またひとり、偉大な音楽家がこの世を去ってしまった―ムッシュかまやつ。ロックが確立される前の1950年代から音楽活動を始め、60年代はグループ・サウンズの最重要バンド、ザ・スパイダースの数々の名曲を量産。まだ発展途上だった日本のポピュラー音楽に本格的な洋楽のエッセンスを取り入れた。その後もソロ名義で活躍しながら、ジャンルを問わない数多のミュージシャンと交流。近年ではKenKen(b/RIZE)、山岸竜之介(g)ら若い世代と“未来の音楽”を鳴らすべく、生涯現役としてステージに立ち続けた。そんなムッシュだが、その名前こそ知っていても、果たしてどれだけ偉大な音楽家であったのか? その全貌は知らない方もいるかもしれない。ミュージシャンとして、そしてギター弾きとしても非凡な才能を持ち、常にユーモアを忘れず、古今東西の音楽を愛した巨人、ムッシュかまやつ。精一杯の哀悼の意を捧げ、彼の音楽人生を振り返っていきたいと思う。
Interview
井上堯之
『太陽にほえろ!』の劇伴を始め多くの名作を残し、日本のポピュラー・シーンにおいて最も偉大なギター弾きのひとりである井上堯之。彼はかつて、ザ・スパイダースのメンバーとしてムッシュと一緒に音を鳴らし、黄金ギター・コンビを成した。ムッシュの最も古い仲間のひとりだと言えるだろう。2009年に引退を表明して表舞台から距離を置いているため、ムッシュの訃報に関する報道陣の取材はすべて断ったという氏だが、本誌だけにその胸の内を語ってくれた。
■The Axis' Gear
ピクシーズ
ティーンエイジ・ファンクラブ
■Interview&Gear
サーストン・ムーア
Learners
■Interview
◎ウィルコ・ジョンソン
◎KEYTALK
◎Awesome City Club
◎BIGMAMA
◎中田裕二
◎山中さわお(the pillows)
■Event Report
After Hours Basement Tea Party Vol.0
Takaakira'Taka'Goto(MONO)、河合信賢(envy)、Takeshi(Boris)、青木裕(downy)、武田信幸(LITE)
■連載
◎9mm滝のまたやっちゃいました〜世界の滝工房から〜
◎トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
◎横山健の続Sweet Little Blues
◎ジャキーン! 〜 『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編(長田悠幸×町田一八)
◎ビンテージ・エフェクター・カフェ/Sola Sound Tone Bender MKII
■手のひらサイズのアンプ・ヘッドVOX MV50を稲葉政裕が弾き倒す!
■ドイツが生んだKLOTZシールドをJIM (THE BAWDIES)が徹底試奏!
■New Products Review
◎GIBSON USA/LIMITED EDITION LES PAUL PREMIUM QUILT 2017
◎FENDER/'57 CUSTOM TWIN-AMP
◎BOSS/ACOUSTIC SINGER PRO
◎DIGITECH/NAUTILA
◎COROLINE GUITAR COMPANY/SHIGEHARU(コロンビア)
◎TC ELECTRONIC/GRAND MAGUS DISTORTION