入門書としては良書
★★★★☆
私が感じた長所と短所をレビューします。
長所はこの道の権威の先生が
本当に分かりやすく例えを交えて解説していることです。
内容は大きく分けると症状(サイン)と療育についてです。
簡単ではありますが具体的な療育方法も書かれており、
入門書的な一般向け書籍としては良書だと思いました。
短所はこの「すべてがわかる」シリーズに共通することですが
縦書きと横書き(グラフ)等が混在するためかなり読みにくくなっています。
イラストなどがあるために読み手の負担軽減になっていますが、
解説イラストというより意味のない挿し絵もかなり混在しています。
内容が良かったため総合的に私は☆4つをつけました。
入門書としては十分
★★★★☆
自分の子が「自閉症かも」と思ったら最初に手にするにはよいと思います。
この本で全てが解決するわけではありません。
ですが、この本を読めば、おのずと地域の相談機関にたずねるとか、専門医を受診するとか次の選択肢が浮かんでくると思います。
そこで、自閉症でなければよし、そうであればそこからまた子の幸福のために何をすればいいか考えればよいでしょう。
TEACCHという自立を目指すプログラムの説明もありますが、普通の親がこの本を読んだだけで実践するのは難しいと思います。
息子は、広汎性発達障害と診断されました。ですが、はっきりと自閉症と区別される訳ではなく、とりあえずの診断名です。
そういう曖昧さが、また親を不安にする訳ですが、この本を読んで、そのあたりは理解できました。
自閉症かもしれない子を持つ親の初歩的な疑問に答えるという意味では、必要にして十分でしょう。
ものすごく表面的です
★★☆☆☆
自閉症を説明した本とは言えません.「自閉症の幼児はこんな感じに見えることが結構あるよ」「自閉症のことを学ぶのが嫌ならば,自閉症と診断された我が子に対してこう接してみたらどう?」というレベルの内容です.これで「わかる」ような人は,「元々詳しい」か「”わかる”の意味がわからない人」かどっちかでしょう.
例えば統合失調症の説明なら,視覚や聴覚からの刺激を無意識に取捨選択するのが困難になるのでちょっとのことで異常に疲れたり妙に興奮したりするようだとか,その程度には言及するでしょう.自閉症を対象とした本書にはこの手の説明はありません.抽象的な概念が苦手だとか知覚パターンが大抵の人とは異なるとかいう記述はあるものの,それらの原因やなぜ実生活に影響が出るのかとか,自閉症の根幹部分と表面をつなぐ説明が本書にはないのです.
他者への理解につながる
★★★★★
自閉症の説明をしようとすると案外ややこしいものですが「この本読んで」と言えばほとんどの人は理解してくれます。初心者にも読みやすく、家族や周囲の人に協力を求める際のバイブルになります。買って損はないと思う。だだし詳しく掘り下げた内容ではないので、基本知識のある方には物足りなく感じるかもしれません。そういう方はもう少し専門的な書籍をお勧めします。
まさにタイトル通り!
★★★★★
自閉症とはどんな障害か?とてもわかりやすく説明してくれているとともに、子どもを育てていくためのノウハウが具体的にかかれています。
自閉症の子を育てる上で買って損のない一冊です。