内容的には、
もう何でもあり状態になってしまった。
CGを多用しながらも、CGだけに頼らず、
高速道路を実際に建設してのカーチェイスは、
なかなか見ごたえがあった。

BD画質としても文句なし。

一作目の評価を経て、ウォシャウスキー兄弟が趣味に走った。この兄弟は誰かが縛り付けておかないと、好き勝手やりだすようだ。
マトリックスは兄弟の暴走の成功例でよかった。スピードレーサーみたいになってたらかわいそうな映画になるところだった。
リローデッドの時点で一作目の絶望的な世界観は後退している。主人公は強くなりすぎたし、仲間が出てくるわ、大きな街はあるわ。
ストーリーもコネコネしてあるけど、基本は気にしなくても大体はわかるし、楽しめる。
ストーリーがおもしろいとか、感動できる映画じゃないんだよ。カッコいい映画なんだよ。マトリックスは。
アクションが一番カッコいい映画です。蛍光灯を振り回したりしないし。

場面展開にツッコミどころが増えた上に、無駄に長い。かったるすぎる。

各種設定も、深みがあるかと思ったら、かなり底が浅いことが判明した。

そう分かってしまうと、なんか暗めの、ダラダラした印象しか残らなかった。

アクションは弟のほうが担当らしく感じとしてはあまり変わらないが、自由度が増した分、コンパクトさが削がれたと思う。