柴田聡子詩集「さばーく」
価格: ¥1,728
まなざしのおくにひびくうた。
柴田聡子、第一詩集。
2012年に1stアルバム『しばたさとこ島』を発表して以来、快進撃を続けてきたシンガーソングライター柴田聡子が、初めての詩集を発表します。タイトルは『さばーく』。
ライブや音源で表情豊かな歌声を響かせてきた柴田聡子が、今回は「詩集」という、ことばだけの表現に挑みます。収録されるのは、これまで柴田自身のCDで発表してきた作品のほか、YATO- Iなど他アーティストに提供したもの、某ファッションビルに依頼されて執筆したもの(ただしおおはばに改稿)、パフォーマンスで発表されたもの、文芸誌に発表されたもの、さらには書き下ろしまで、非常に多彩な内容とアプローチをもつ作品群。 おなじみの曲を「読める」だけでなく、ここでしかふれられない作品も多い、貴重な一冊です。
発行・発売は、神保町(の外れ)にあるライブスペース試聴室で、これが初めての出版となります。試聴室で柴田はほぼ2か月に一度ワンマンライブを続けており、2016年にはその成果を2枚の ライブアルバムとしてリリースしています。
作品のセレクトなど、編集を担当したのは、元『ユリイカ』編集長の須川善行。「柴田さんの詩って、どこから球が飛んでくるかわからないんですよね。 自分とその周りだけが可愛いJ-Popにありがちなことばの世界とは、確実になんか違ってると思います」(須川談)。
キュートかつソウルフルな装幀は、『Quick Japan』の新しいアート・ディレクターの佐藤亜沙美が担当。
クラシカルで端正な作品から、無手勝流でアヴァンギャルドに突っ走る作品まで、柴田聡子の「ことば」の世界はまさに縦横無尽。詩の楽しさ、美しさにあふれた作品集となっています。
*もくじ
愛と情/ふたりのあいだには/あたらしい薬/兄弟/ブルーノのワルツ/芝の青さ/カープファンの子/いのちが too short! /ばら/まぼろし/海へ行こうか/こゆびなめぶるーす/いない人はいない/ゆべし先輩/sumica/部屋を買おう/しんけんなひとり/おまつりの夜/緊張のあいだ/とさだより/会いに行きたい/いじわる全集/顔が好き/耳をください/フィンランド記念公園/夜、代々木公園で/思い出が消えちゃった/ニューポニーテール/ポイズンレークパーク/ばか・あほ・まぬけ/ファイトクラブ/マンドリン・ピアノ・デュエット/狼少年パグ/長い歌/たのもしいむすめ/ある手紙/怠け者、冬の一日/又ぎき伝説/さばーく//あとがき
発行・発売=試聴室/編集=須川善行/装幀=佐藤亜沙美 B6判/上製/168ページ
第5回エルスール財団新人賞<現代詩部門>受賞