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子を愛せない母 母を拒否する子

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 学習研究社
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里親さんにオススメ!! ★★★★★
子供と親の臨床報告が多数載っている。愛着障害と他の発達障害との特徴の差を、脳科学をまじえてわかりやすく書いている。深い傷を持った子供にどう向き合ったらよいか参考になります。
「愛着障害」の入門書としてお勧め ★★★★★
「愛着障害」を理解するには最も分かり易く、読みやすい本だ。入門書としては最もお薦め。

 どこか普通と違う子ども。

 自分の気持ちをコントロールできない。不注意ではなく、意図して他人のいやがることをする。親にも教師にも平然とした態度で嘘をつく。強い相手、怖い相手には媚びる。
 一見してADHDやアスペにも見えるが、受容的・共感的に優しくあたたかく接しても、行動に改善は見られないばかりか、さらにエスカレートし問題行動は深刻化する。

このような子どもたち(愛着障害)が増えている。

 この障碍自体は特に目新しいものではない。激烈な児童虐待、養育の放棄、養護施設で育つなど、乳児期に愛着を形成できなかった子どもたちに、しばしば見受けられたものだ。
 今、改めて問題になっているのは、この障碍が児童養護施設やいわゆるハイリスク家庭でなく、傍から見るとごく普通に見える家庭の子どもたちの中に見られるようになってきたことだ。

 今、子育ての現場では、一体何が起きているのだろうか。まさに「児童虐待」という第4の発達障害の典型が静かに蔓延しつつあるのだ。
 早すぎる結婚・妊娠・出産。親戚、地域等周囲からの孤立。子どもが子どもを育てるままごとのような育児。経済的困難。DV。
 これらの一般的なリスクの他に、一体何が、親を、そして子を追い詰めているのだろうか。

 さらに困難なのが、その対処法だ。
「愛着の再形成」つまり、「育て直し」をするのだ。しかし、これまで、問題からは敢えて目を逸らし自分以外に原因を求めようとしてきた親たちが、現実を素直に受け容れるのは、極めて困難だろう。様々な働きかけをしてきた結果、結局、放置せざるを得なかったのが、今までの大部分の対処法だったのだ。

 原因や責任を自分以外の外部に求め、激しく攻撃を繰り返す保護者に、自らを省みる機会を提供する方法はあるのか。

 修復はなるべく早いほうがよい。愛着の再形成ができなかったときの予後は、余りにも暗く、その数も遙かに多い。
 子どもたちのため、そして社会防衛のためには、そのような親から強制的にでも引き離す制度が必要になってくるかもしれない。

 そして何よりも必要とされているのは、妊娠期からの社会的なサポートだ。

 「愛着障害」についてさらに詳しく知り、具体的な修復の方法を学ぶには
「愛着障害と修復的愛着療法 -児童虐待への対応-」ミネルヴァ書房・刊 がよいだろう。 
子育てしている人も、福祉の人も ★★★★☆
愛着障がいは以前から知っていたが、この本を読んで愛着障がいにより関心が湧いた。
前半部分の愛着障がいの症状、脳との関係、治療方法は児童福祉に関心がある方には非常に興味深い内容だった。治療方法は日本ではまだまだ成熟していないと痛感させられた。愛着障がいという言葉自体馴染みの薄い言葉だろう。
後半には子育てをする中で親と子の愛情の深め方、どのように子どもと接することが望ましいのか一つひとつ丁寧にイラスト付きで解説されており一気に読んでしまった。
特に親子の愛情の深め方については一人でも多くの人に読んでもらいたい。こんな家庭を築ければ本当に幸せな家庭なんだろうと心底思う。また自分が将来親になったときにこの本のことをもう一度読み直したいと思う。