一杯の茶に真理が宿る
20世紀初頭、物質主義的文化が支配的だった欧米世界に対して、岡倉天心は『茶の本』を英語で書き、東洋の伝統的な精神文化の奥義を説きつくした。自然との共生を説いた先見の書の真価が、今、明らかになる！書き下ろしの特別章「『茶の本』をめぐる五つの日本文化論」収載。

［内容］
はじめに　百年前に自然との共生を説いた先見の書
第１章　茶碗に満ちる人の心
第２章　源泉としての老荘と禅
第３章　琴には琴の歌を歌わせよ
第４章　花、そして茶人の死