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刀剣談

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 君見ずや出版
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高瀬羽皐(1853-1924)の日本刀にまつわるよもやま話『刀剣談』!
明治43年(1910)刊の国会図書館所蔵本を画像のまま復刻
国会図書館デジタルコレクションで公開されている画像とおなじですが最後に掲げるように目次化されています


 はしがき
一、「刀劔談」は、「東京日々新聞」に掲ぐる爲めに先づ五十回書きたるに、讀者の希望によりて「續刀劍談」廿五回書繼ぎ、更にまた廿回餘り書添て前後彼是一百回に及びたり、然るに今度また單行本として出版すべしとの勸告を受け、一編の讀本とはなしたれど、斯る次第にて最初より時代を分ちたるにもあらず、古刀、新刀の前後を立てたるにもあらず、筆に任せて其日其日に書綴りたるものなれば、今更古道具の店先へ刀をならべたる如く甚だ亂雜なる體裁となれり。
一、出版に臨みて僅に部門を分ちたれど、是迚も只だ似寄りたる記事を一部に纏めたる迄にして何れの部門も同じ樣なる記事なり、最初より何等の心搆へもなき落筆なれば今更如何ともすべき樣なし、讀者幸に諒したまへ。
(略)
一、余は日本刀劍志の編述を多年心懸けたれど、未だ材料足らず、見聞もまた廣からねれば着手するに及ばず、偶々この刀劍談を著し初めて完全に近き刀劍志に着手せんとす、他日幸に稿を脱するに至らば、再び諸君の高評を請ふ事あるべし。
 明治 巳の歳首天賜苑の草堂に於て  羽皐隱史


もとの表紙

(写真)菊御作
(写真)武田兼光 曲淵兼光
(写真) 額田助眞 行光
(写真) 備前康光 來國次
(図) 三條吉家 豐太閤遺物蜂屋長光
(図) 淺井一文字 綾小路定利 備前光忠
刀劍談序 竹亭禧
刀劍談序 秋水軒主人長賀
はしがき
目次
第一門 刀劍の變遷
- 十握の劍
- 天の叢雲の劍
- 日月護身劍、三公鬪戰劍
- 丙毛槐林劍、七星劍
第二門 御物
- 日の御座の御劍
- 壺切の御劍
- 御賀丸
- 一文字
- 備前家忠
- 楠公景光
- 備前光忠
- 小鳥丸
- 一期一振
- 鬼丸國綱
- 友成
- 御物の寳刀
第三門 堂上家及社寺
- 舊堂上家の名刀
- 阿蘇の螢丸
- 身延山の珠數丸
- 大宮の景光
- 惠林寺の倫光
- 箱崎八幡
- 太宰府天滿宮
- 久能山東照宮
- 熊野の大一文字
- 東久世伯の獻刀
第四門 武將の愛刀
- 足利家の重代
- 信長の愛刀
- 義元の左文字
- 不動國行の刀
- 藤四郎吉光
- 藥研藤四郎
- 鎬藤四郎と厚藤四郎
- 太閤遺物の名刀
- 家康公の愛刀
- 頼光の童子切
- 郷の義弘
- 太閤の下札
- 籠手切
- 丹羽の鉋切
- 忍松平の大磐若
- 家康の進物刀
- 尾州の守家
- 水田長光
- 燭臺切光忠
- 水戸家の兒手柏
- 上杉不識庵の佩刀
- 上杉の一文字
- 紀州德川の郷
- 大久保家の六股
- 武田福島の兼光
- 上杉家の寳刀
- 島津家の二名刀
- 池田勝入の篠の雪
- 信玄の三日月
- 政宗の振分髪
- 政宗の鎬藤四郎
- 黒田長政の愛刀
- 佐竹の國宗
- 能登守の大刀
- 武將の佩刀
第五門 名士の遺愛
- 眞田幸村
- 新納武藏守の刀
- 山中鹿之助の刀
- 馬場美濃守
- 眞田幸村の刀
- 石田三成の名刀
- 三成の貞宗
- 片倉の立割眞守
- 太郎作正宗
- 正宗の蜻蛉不留
- 日根野の兼常
- 尾州光友の兼高
- 雜賀の八丁念佛
- 蒲田隼人の刀
- 荒木又右衞門の刀
- 大石良雄の脇差
- 大石主税の刀
- 原惣右衞門の刀
- 新井白石の愛刀
- 稲葉の虎徹
- 一竿子忠綱
- 千子村正
- 武田耕雲齋の愛刀
- 岡田の信國
- 伊達の甲破り
- 大場の一文字
第六門 諸家の名刀
- 尾州家の長義
- 池田侯の大包平
- 假名銘兼元
- 竹中重治の刀
- 左文字
- 尾州の吉見左文字
- 伯爵酒井家
- 曾呂利新左衞門の「まつくれ丸」
- 丹羽家の太郎坊
- 宗近の名作
- 王子稻荷の宗近
- 佐竹侯の八文字
- 伊達家の名作
- 伊達家の鶴丸
- 本多家の一文字
- 大岡越前守の兼光
- 曲淵兼光
- 津輕家の綱廣
- 春日局の正恒
- 五代靑江の刀
- 米田男爵の國俊
- 今村君の兼長
- 小山田氏の志津
- 飛龍丸安綱
- 富岡少將の志津
- 細野少佐の家助
- 安部氏の三刀
- 某博士の古刀
- 包永の四刀
- 中山家の行平
- 山野邊の助眞
- 山内の兼常
- 高木氏の清光
- 清水藤四郎
第七門 古代の名作
- 菊御作
- 一文字の由來
- 古への長刀
- 備前刀の特色
- 天國の劍 大和の名作
- 鎌倉鍛冶の事
- 正宗の有無
- 鍛冶術の發達
- 村正の事
第八門 遊就館の名刀
- 津輕伯の正宗
- 眞田伯の靑江
- 大村伯の尚宗
- 小笠原伯の助包
- 石田男の正恒
- 小川子の吉房
- 大島子の菊一文字
- 島津男の安家
- 大藏男の一文字
- 乃木伯の岡綱
- 坊城伯の長光
- 山内侯の兼光
- 田中伯の廣光
- 不破氏の兼光
- 今村氏の一文字
- 勝伯の虎徹
- 岩崎男の友成
- 新納武藏の三池
- 松裏伯の志津
- 伊達伯の志津
- 秋元子の千手院
- 秋廣作の四刀
- 奧平伯の秋廣
- 久邇宮の秋廣
- 吉川子爵の秋廣
- 池田侯の秋廣
- 池田侯の景長
- 毛利公爵家の大靑江
- 前田侯爵家の小靑江
- 京極子爵家の靑江
- 黒田侯爵家の鄙田靑江
第九門 燒けた名刀
- 名刀の燒たる目録
第十門 掘出し名刀
- 掘出し菊作
- 鶴屋正宗
- 信國の太刀
- 掘出しの名刀
- 三字銘の村正
- 備前兼光の掘出
- 霞町の眞長
- 紳士の掘出し
第十一門 新刀の名作
- 新刀品評
- 新刀の上作
- 堀川の國廣 慶長以來の名刀
- 現存の刀鍛冶
- 小林國助
- 津田助廣
- 水心子の教育
- 水心子の首證文
- 刀匠の葵章 鍛冶受領の事
- 惜哉此良刀
第十二門 名物牒
- 名物牒
- 粟田口吉光の部
- 正宗の部
- 宗近の部
- 國永の部
- 國俊の部
- 國光の部
- 國次の部
- 長谷部の部
- 了戒の部
- 信國の部
- 國綱の部
- 當麻の部
- 包永の部
- 保昌五郎の部
- 相州貞宗の部
- 行光の部
- 新藤五の部
- 廣光の部
- 高木の部
- 志津の部
- 一文字の部
- 則房の部
- 即宗の部
- 長船の部
- 兼光の部
- 靑江の部
- 左文字の部
- 他
第十三門 鑑定及試し物
- 家康公の鑑識
- 天正時代の鑑定家
- 列公の試し物
- 刀劍鑑定のこと
- 貞宗と兼定
- 吉光の橙色
- 兼元の鑑定
- 一木氏の明鑑
- 山王の鑑刀會
- 前田家の試し刀
- 刀劍鑑定談
- 男爵殿の立腹
- 古刀新刀の見分
- 鑢及燒刄
- 鑑定の失敗 (一)
- 鑑定の失敗 (二)
- 鑑定の失敗 (三)
- 鑑定の失敗 (四)
- 鑑定の失敗 (五)
- 鑑定の失敗 (六)
- 鑑定の失敗 (七)
- 鑑定の失敗 (八)
- 鑑定の失敗 (九)
- 手討と辻切り
- 將軍の辻切
- 辻切の實験談
- 岡田切吉房
- 刀の折紙
第十四門 朶雲片々
- 將軍の差料
- 三條相國の献刀
- 子狐丸
- 白川樂翁の抱鍛冶
- 樂翁公の愛刀
- 松平信輝
- 甲州鍛冶
- 刀劍の代附
- 幕末の相場
- 日本の刀の數
- 名刀の僞造
- 南蠻鐵の刀
- 僞物の刀
- 僞物賣付策
- 彦左衞門の評
- 國安の刀
- 大村加卜物語
- 百草翁の話
- 靜の長刀
- 丹後掾の祐定
- 猿正宗の由來
- 狼村正の短刀
- 靑島の當麻
- 包丁正宗
- 夫馬正宗
- 三光の切れ味
- 細川の新藤吾
- 山田の虎徹
- 河田子爵
- 人切り平内
- 之定の切味
- 川村軍兵衞
- 海後氏の談
- 留字居の刀
- 紛失せし名物
- 會津の二作
- 劍相物語
奥付