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まじめな とんでもない世界―宇宙に広がる意識のさざなみ

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 海鳴社
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物理学の知識のない私には。。。 ★★★★☆
難しい。それは本書で述べられている理屈について,自分自身の理解力がついていかないことにより生じている訳だが,それでもこの説得力はどこから感じるのだろう。

著者の他の本も読んでみたが,おそらくはこの本もそれと同様に,著者自身の覚悟を背景として書かれている点が,説得力を生じているのではと推測する。ただ,難しい。それでも読む価値があると私には思える。

ただ,編集が変に凝っていて,背景に写真画像を入れたりしているため,文字が読みづらいところがあり,また判型とページ分量(文字分量)からすると割高な本ではある。

出来れば文字だけのシンプルな組み版でよいので,1500円を切るような価格で出してもらいたかった。
科学は輪廻転生を超えた? ★★★☆☆
 ニールス・ボーアを中心とするコペンハーゲン解釈では、科学に”意識”が入ってくる。
量子論には、観測者つまり見ている人の意識が必要であり、フォン・ノイマンを中心とするポスト・コペンハーゲン理論は量子論と人間の経験を結びつける方法を考え出した。つまり、人間の意識により量子が収縮する、これが”意識”となる。シュレンディンガー方程式の修正が行われたのだ。これは、「量子ゼノ効果」というものだ。
ジョン・ベルの考え方を突き詰めれば、「宇宙が全体的につながりあっている。」
これを「非局在性」といい、「ガイヤ仮説」を導く。

 「コヒーレントな光の集合が心の正体」で、”量子心理物理学”によって、ようやく意識というものがおぼろげながら見えてきた。
ぼんやりとした波動の関係が一点に収縮する、これが先のポスト・コペンハーゲン理論へ・・・・・。

 「唯心論的物理学」は”モナド構造”により説明可能だ。
 さらに「超弦理論」により、宇宙を説明する相対性理論と、原子を説明する量子論を統合させることができる。このことは、”意識”の生まれ変わりである「輪廻転生」が、科学上も可能になるのだ・・・・・。

 これが、現代理論物理学の最先端である量子論らしいのだ・・・・・。 わ・か・る?
まじめニハヨメなイとんでもない世界 ★☆☆☆☆
いわゆる量子力学の観測問題の拡大解釈による、著者(公立大学の工学部の教授!)の妄想を語っただけのトンデモ本。
書評子は量子力学は素人だけども、もし万一こんな話が世界の物理学界をリードする人々の論文に基づいているのだったら、物理学の教科書はとうの昔に書き変わっているはずだろう(優秀な学者でもトンデモにはまることは時々あるけれど、彼らの研究が実証されることはついぞない)。
後ろのほうに出てくるガイア仮説の話にしても、元々の提唱者のラブロック自身がこの手のニューエイジ系トンデモと一緒にされることに迷惑がっているのだが、この本の著者はそんなことにはおかまいなしなのだろう。