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Hanako世代を狙え!

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
東京オリンピックが開かれる2020年、
「消費に欲張りな最後の世代」(1959年~1964年生まれ)がシニアマーケットを激変させる!

 少子高齢化が言われて久しい。あらゆるビジネスにとって、シニアマーケットの攻略が死活問題となっている。実際2010年頃には団塊世代の大量リタイアが話題になり、さまざまな業界がその財布を狙ったが、あまり大きな成功例はない。意外にもその財布の紐は固く、悠々自適生活というよりは健康や介護や経済に関する将来不安を抱えての節約生活と言ったほうが実態に近そうだ。
 そこで、Hanako世代(1959年~1964年生まれ)を次なるターゲットにしたほうが、より大きなチャンスがあるというのが本書の提案だ。
 Hanako世代は、右肩上がりの高度経済成長期に小学生時代を過ごした。さらにバブル経済を背景に「中流よりもワンランクアップ」や「人との差別化」を志向し、特に女子大生ブームや男女雇用機会均等法による女性登用機運に乗った女性が、世代価値観をリード。独身時代は雑誌を片手に情報収集を怠りなく、ブランドものショッピング、グルメ、海外旅行、テニス、スキーなど、モノ・コト含めての旺盛な消費意欲と行動力を持っている。
 かつてこのようにバブル景気を謳歌したHanako世代も、今や定年が視野に入ってきた。世代トップの1959年生まれが、東京オリンピックが開かれる2020年には61歳になり、シニアライフステージに突入する“この先シニア”だ。住宅ローンや子どもの教育費から解放されつつある今、しばらく我慢してきた自分のための消費を再び始めようとする、「消費に欲張りな最後の世代」である。それ以降のポストバブル世代の消費への低体温さを考えると、このビッグチャンスを捉えない手はない。
 消費に欲張りな最後の世代がシニアマーケットを激変させる予感の中、これまでのシニアビジネスの常識は通じない。「生涯主役」で「しおれない」Hanako女性をどう攻略するか――その攻略ポイントを提示し、花王、ファミリーマート、サントリー、KDDI、富士重工業などの取り組みを紹介する。新たなシニアマーケットを開拓し、“この先シニア”を把握するための必読書。

 第Ⅰ部ではHanako女性の特徴や攻略ポイントを概括、第Ⅱ部では彼女たちの「生涯主役」ライフパターンを3つ取り上げ、今後のライフプランや消費ポイントを解説する。いずれも伊藤忠ファッションシステムの世代研究結果をベースに、今回の消費者調査の結果明らかになったことや、さらに有識者の視点で分析されたことを、書き下ろしている。また、第Ⅲ部では、今回の研究結果をもとに考えられたか、“この先シニア”共同研究プロジェクト参加企業の新商品やマーケティング活動を紹介する。