まず、カラヤン・BPOの気合がいつもと違いすぎる。特別な思いがあるのが最初の前奏曲が始まった時点から明らかにわかる。弦の分厚さといい、ブラスの輝き・厚さといい、オーケストラ全体の圧倒的なフォルテッシモ。これだからBPOの音はやみつきになる。それにカラヤンの隙の無く、躍動的で熱い指揮が上手くBPOと意気投合し素晴らしいドン・カルロが完成しているのではないだろうか。歌手陣もカレーラス・ファンダム・フレー二・バルツァなどのスーパースターを揃えており、万全の状態でセッションをしています。特に、私はバルツァの声が好きであの力強くて艶のある声が魅力的に思えます。また、録音も素晴らしく圧倒的なDレンジ・空間表現(左右の広がり・奥行き間)・分解能の高さ・天井の高さなども判ります。やはりこの曲は音量を高くして聴きたいので質の良いシステムであればあるほど素晴らしい音と、音楽を体験できるのではないでしょうか?音だけを聴くとしてもシステムの限界がわかるぐらいの録音だと思います。これほど、演奏と録音がハイレベルにあるCDも珍しいのではないのでしょうか?