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新しい生物学の教科書 (新潮文庫)

価格: ¥578
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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大学生の教養書としてお薦めです。 ★★★★☆
 「生命の起源、脳と心、遺伝子、生物の多様性など」高校教科書の単元の中で著者が解説が不十分と感じた箇所を解説しているのが本書です。高校生が読むには図解が少なく難しいようにも感じます。大学の一般教養などで生物学を履修している学生は十分読みこなせるのではないでしょうか。

 また、高校生物教科書で扱われていない「がん細胞」について、そして中学、小学校の理科教科書解説も後半に含まれていて興味深く読みました。タイトルが本書趣旨とは違うように思いました。「教科書検定」という文字は入れるべきだったのではないでしょうか。
構造主義生物学がわかる一冊 ★★★☆☆
筆者の依拠する「構造主義生物学」に即して書き直された生物学の教科書。『構造主義科学論の冒険』を読んでもよく分からなかった主張がこれでよく分かった。要するに、「関係性」をもっとみないといけない、高校の生物でもそれくらい教えないとあかん、ということである。

たとえば。

池田は、主流の進化論を否定し、遺伝子の機能などは実はまだよく分かっていない、たとえば同じ遺伝子が違う動物では違う器官の形成を司ることがある、その逆もある(非相同遺伝子が相同な器官を形成する)、と主張する。ではなぜこのようなことが起こるのか。

<それは現在のところ、遺伝子を巻き込んだ形態形成システムというべきルールがあると解すほかはない。あるいは遺伝子が情報だというのであれば、情報の解釈系とでも呼ぶほかはない。
それは細胞の文化と伝統として、徐々にルールを変えながら細胞分裂を通して遺伝している。相同を基底で支えるのはこのような関係性であって、実態としての遺伝子ではないことは確かなように私には思われる。> (pp. 149-50)

「関係性」が大事だ、という構造主義的なアプローチは最早聞き飽きた感すらある(その「関係性」を解読するのはどのような業界でも大変むつかしいのである)が、生物学の世界では新鮮な指摘なのだろうか。その辺分からんのでコメントしない。ただ、少なくとも研究の方向性としては間違っていないと思うし、無味乾燥とした機能論だけではなく、こういった関係性の議論がもっと生物学の教科書にあったら教科書も少しおもしろくなるのではないか。
題名が悪すぎる ★★☆☆☆
まず教科書というより科学エッセイと見た方がいいです。
筆者の進化に対する考え方など勉強になった点はありましたが、もし生物学をざっと知ろうと考えて題名に引かれたと言う人は読んでも意味がないでしょう。というか分からない可能性が高いと思います。
高校生物ぐらいは理解してないと減数分裂、倍数体、mRNA、などなどの用語が説明無しに使われるのについて行けないだろうし、それについて行ける人にとってはあまり意味のない本。
そもそも雑誌で連載されたものをまとめて文庫化したもので、ふたを開けてみると趣旨は検定教科書批判。
遺伝子とDNAの区別を曖昧にして教科書に書いてあることを批判するわりに(この批判は至極まっとうだけど)そのちゃんとした区別を説明してない。それで教科書と言われても……という感じ。
実際に教科書を用いて生物を教える高校教師が参考にする、もしくはひねくれた高校生が読んで(ちょっと歪んだ方法で)学習のモチベーションを上げるのには適しているかもしれない。そんな本でした。
構造主義生物学の宣伝が五月蝿い ★★☆☆☆
遺伝子と遺伝子の関係は遺伝子ではなくシステムで決まると、何度も
繰り返される。
人ゲノム計画以降の研究の進展でイントロン内に大量の調節遺伝子が
存在することが確認されたんだが、改訂版は出せるんだろうか。
難しい!!!!(>_<) ★★★☆☆
本気で既成の教科書に対抗にした本。内容は極めて高度で、広い範囲を1人で網羅している、すごい!最新の研究結果を踏まえて、既成の多くの教科書の記述を検討している。既成の生物の教科書に疑問を持つ方は是非!!!