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入門スピーカー自作ガイド―基本原理を知って楽しく自作! (学ぶ・作る・楽しむ・電子工作)

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 電波新聞社
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これ1冊で基本を押されられる良書 ★★★★★
本書はスピーカー自作初心者向けに書かれた1冊で、スピーカーの基本構造に始まり、クロスオーバー・ネットワークの設計方法や使用するユニットの選択ポイント、また加工工具紹介などの座学的な内容に加え、設計図面や写真付きの実践的な工作ガイドまで含めたトータルな1冊に仕上がっています。

タイトルの『入門スピーカー自作ガイド』に偽りはなく、この1冊を読めば基本的なポイントは押されられる良書だと思いました。

内容的な不満は少ないのですが、価格に見合ったボリュームとは思えないのが残念。

とは言え「お勧めできる入門ガイド」という評価は変わりませんので、スピーカーの自作に興味があり、加えて手っ取り早い取っかかりが欲しいなら、本書を一読することをお勧めしておきます。
ようやく薦められる本が出ました。 ★★★★★
 今まで、残念ながら自作スピーカー初心者に安心して薦められる本がありませんでした。
「新 自作スピーカーの完全自作」シリーズは、どうも妙な(独創性のある)作例ばかりで、面白いスピーカーを作るという目的には良いのだと思いますが、安く自作ならではの高音質を目指すという観点からは不満が残るものでした。
また、「長岡鉄男の〜」といった長岡先生関連本は、作例に使用されているスピーカーユニットに販売終了品が多く、これも初心者に無条件でオススメできるものではありませんでした。
 そんななか、この本が出てきた事を本当に嬉しく思います。

 さてさて、前置きが長くなりましたが、内容の説明に。
 第一章は「スピーカーの種類と構造&設計の基本」 評価:☆☆☆(3つが満点)
 スピーカーの事が全く分からないオーディオ初心者さんでも、この章を読めば概要を理解できると思います。設計の基本として、密閉型とバスレフ型の二種類の箱の設計方法が解説されています。文章や図も分かりやすく、数学が苦手な方でも問題なく理解できると思います。ちなみに、バックロードホーン型・共鳴管型の説明は(初心者には難しいと判断したためらしく)掲載されていません。

 第二章は、「クロスオーバー・ネットワークの組み方」 評価:☆☆☆
 2ウェイスピーカーを作る際に必須の、クロスオーバーネットワークの基本が解説されています。少し難しいかもしれませんが、フルレンジスピーカーを製作する分には関係ない章なので、「市販スピーカーにはこんなのが内蔵されてるのかぁ〜」と思って読んで頂ければ良いと思います。

 第三章は、「ユニット選択のポイント&推奨ユニットカタログ」 評価☆
 ユニット選択のポイントに関しては、要点を押さえた良い解説だと思います。一方、推奨カタログに関しては、確かに要点は抑えられているのですが、明らかに初心者向きではないユニット(一本数万円とか)が紹介されているにもかかわらず入門用ユニットが紹介されていなかったり、値段が明記されていなかったりと、残念な部分も多いです。
 
 第四章は、「必要なパーツと加工工具の使い方」評価☆☆☆
 自作スピーカー製作に必要なパーツと加工工具が上手く紹介されています。本書では、ドリルやら穴あけ機やらも紹介されていますが、東急ハンズやネット上の自作スピーカー木材専門業者(MAKIZOUクラフト など)に頼むことで安価に板カットや穴あけをやってもらえますので、木工初心者の方も安心してください。

 第五章は、「スピーカーシステムの実践工作」 評価☆☆
 小型バスレフ、大型バスレフ、2ウェイトールボーイ、スピーカースタンドの製作方法が、豊富な写真で載ってます。ただ、バスレフダクトを塩ビ管でやっていたり、いきなりハタガネ(木工工具)が出てきたりと、(確かに良い方法ですが)初心者には難しいのでは?と思う方法でやっているので、評価は☆☆です。ちなみに、70ページも割いているだけあって丁寧な解説です。

 第六章は、「スピーカーのベストセッティング術」 評価☆☆☆
 スピーカー設置の基礎基本が書かれていて、オーディオ初心者さんには良い手引きとなるでしょう。

 第七章は、「資料編 片山アキラの作例集」 評価☆☆
 まあ、このコピーを作るというより、「こんな作例もありますよ、みなさんもオリジナルスピーカー設計の参考にどうぞ」といった感じで読んだほうが良さそうです。



 とまあ、こんな感じです。
 実は、今年(08年)の初春に「初心者にオススメする自作スピーカーの手引きが無いなら自分で作ってしまえ!」と思ってホームページを作ったのでした。それと似た意図がこの本(08年4月出版)に掲載されていて、orzな私です(笑)
 そんなわけで、私のホームページ http://kanon5d.web.fc2.com/audiotop.html を本書と併読していただけたら幸いです。