クナッパーツブッシュはワーグナー指揮者の中でもカリスマ的な位置にある
指揮者。
これはバイロイト音楽祭でのニーベルンゲンの指輪を収録したものである。
音源はモノであるが、ここは音質には定評のあるM&Aの手腕が光る。
この年代にしてはこの音質は奇蹟としか言いようがない!
クナッパーツブッシュは指輪のスタジオ録音を依頼されたが、
プロデューサーとの確執等があり頓挫したいきさつがある。
これはクナッパーツブッシュの叶わなかった指輪全曲録音の全貌を
垣間見せる秀演といえる。
カラヤンやショルティの指輪全曲を聞いた人、ワグネリアン全ての方に
自信をもってお勧めできるライブ盤。