ピッピと行く船の旅、南の島でバカンスを!
★★★★☆
トミーとアンニカとピッピは「南の島の王様」になったピッピのパパの島に出かけます。南の島の人達の描写が古臭いのが気になりますが、ま、それを除けば、わくわくする南の島での生活が楽しめます。
サメが来ようが、真珠ドロボウが来ようがなにせ「世界一強い女の子」ピッピと一緒!怖いどころか、楽しい冒険に変わってしまいます。
やってくるお別れの日。島を去り、船はスウェーデンへ…灼熱の南の島から、雪の降りしきる町へ。寂しさと懐かしさの混じった切ない気持ちが伝わり、なにかしんみりと余韻を残してお話は終わります。
これでピッピ三部作は終わり。いくらでも続きが書けそうなお話なのに、ここで終わらせたリンドグレーンさん、とてもすごいと思います。