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ピッピ南の島へ (リンドグレーン作品集 (3))

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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大人になること ★★★★★
世界一力持ちで、かなりハチャメチャで、そして実は優しいピッピ。
ピッピってやっぱり魅力的です。
そんなピッピともこの本でお別れ…

「ピッピ 南の島へ」では、私達読者は相変わらずピッピとの冒険を楽しめます。
そして、楽しい楽しい冒険の後は…あまりにも寂しい終わり方。

リンドグレーン自身10代の終わりに、もうあの楽しかった子供時代は永遠に去ったのだと知ったそうです。
そしてこの、「ピッピ 南の島へ」での終わり方にも、
「わたしは おっきくなりたくない!」と唱えて飲み込んだ「大人にならない豆」にも、
いつかこの3人の許からさえも子供時代は去るのだ…と、感じさせられました。
ピッピと行く船の旅、南の島でバカンスを! ★★★★☆
 トミーとアンニカとピッピは「南の島の王様」になったピッピのパパの島に出かけます。南の島の人達の描写が古臭いのが気になりますが、ま、それを除けば、わくわくする南の島での生活が楽しめます。
 サメが来ようが、真珠ドロボウが来ようがなにせ「世界一強い女の子」ピッピと一緒!怖いどころか、楽しい冒険に変わってしまいます。
 やってくるお別れの日。島を去り、船はスウェーデンへ…灼熱の南の島から、雪の降りしきる町へ。寂しさと懐かしさの混じった切ない気持ちが伝わり、なにかしんみりと余韻を残してお話は終わります。
 これでピッピ三部作は終わり。いくらでも続きが書けそうなお話なのに、ここで終わらせたリンドグレーンさん、とてもすごいと思います。