"Beg to report safe delivery of a strong, healthy last movement to my Second. Father and child doing as well as can be expected." So ran Mahler's jubilant message on completion of his "Resurrection" Symphony, which after several years' painful gestation had come together in his mind with a sudden flash of inspiration. It had begun as a single-movement funeral rite, and gradually taken shape under the influence of Schubert's music, but the choral conclusion of Beethoven's Ninth was its Grail.
Zubin Mehta's 25-year-old recording is a superb addition to the ranks of contending interpretations. It is lighter on its feet than Bernstein's classic version, with all the elements in Mahler's tonal landscape brought out in high relief: by turns lush, austere, grandiose, and intimate. Here is the Vienna Phil at its best, with two incomparable voices on the bridge--Christa Ludwig's steely mezzo and Ileana Cotrubas' soaring soprano. The "Legendary" on the cover is not hype: this is still as good as it gets. --Michael Church
懐かしい…全盛期のウィーンフィルがメータの情熱にほだされ大熱演!
★★★★★
これがメータの最高傑作なのかも…と思うと少し寂しい。あの頃はベームの後継者として名前が挙がるほどの勢いだったなあ…ってね。
それにしても素晴らしい演奏…録音が凄いね。この頃デッカ がウィーンで録音したものは、どれも最新デジタル録音と比較しても優秀…特にマーラー、ブルックナーは重厚で巨大なスケールを余す所無く描き出してると思う。オマケにアナログ特有の優しく包み込むような音場で、人の声や弦楽は柔らかく響く…至高の再現芸術ですね。
私的には【4】のクリスタ・ルードビヒが嬉しいよね、七十年代は録音が少ないから。
「一期一会」を感じさせる白熱の演奏
★★★★★
イレアナ・コトルバス(ソプラノ)、クリスタ・ルートヴィヒ(メッゾ・ソプラノ)、ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。1975年ステレオ録音。
ウイーン・フィルに注目すると、「復活」に関しては、古い録音だが、ケルツェ(ソプラノ)、ウェスト(アルト)、シェルヘン指揮ウイーン国立歌劇場管弦楽団、ウイーン・アカデミー合唱団の歴史的な名盤があったが、一般にはいまや忘却の彼方だろう。
しかし、このメータ盤がでて、アメリカの並みいる高度技術系オケの多くの演奏を押さえて、「流石、ウイーン・フィル!」の決定盤が登場し、かつその地位はいまも保たれているのではないだろうか。
メータ39才の才気溢れる演奏だが、メータとウイーンとの関係は意外と近い。1954年にメータはウイーン国立音楽大学に留学し、ハンス・スワロフスキーに学ぶ。1958年にリヴァプールの指揮者コンクールで優勝し翌年、その功績をもってウイーン・フィルを指揮してデビューを飾る。難しいウイーン子もいわば近しい関係としてメータを迎え入れたとも言えよう。
そうした所縁もあってか、この2番では白熱の燃焼をウイーン・フィルがしているように感じる。テンポは早めだが音楽の濃度は高く、各パートの陰影に富んだニュアンスある響きは恐れ入るほどに見事である。しかも後半の3楽章に行くにつれオケが一体となった凝縮感が徐々に強まり、これは容易ならざる・・といったゾクゾクする緊張感が時にリスナーを貫く。
かってライヴ録音のような迫力と言われたが、指揮、オーケストラだけでなく独唱、合唱についても、たしかに数本の波長の異なるバイオリズムが、この演奏時だけぴたっと最高にシンクロし、一気に高揚点が上がったような偶発性を感じさせる。「一期一会」の名演といった深い感動がある。
若きメータの「復活」!
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アバド指揮シカゴ響と並び、「復活」の名盤です。
当時、両方LPで持ってました。
若きメータの少し荒削りな所と、マーラーにゆかりの深いウィーンフィルとのコラボ。
当時、若手三羽烏と言われた、アバド・メータ・小澤の3人。それぞれ老練になり末永く名曲を聴かせて欲しいです。
豪快できめ細やかなメータの指揮
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この曲は約80分ほどの大曲で、聴き応えも十分にあるわけなんですが、豪快で若々しい第1楽章、おだやかで親しみやすい第2楽章を持つ反面、第3楽章以降どろどろとした曲想が続いて、時にぱっと明るい箇所があるかと思えばまたどろどろとなって、一体いつになったら「復活」するのだ、と思わず叫びたくなるほど、後半はマーラーの交響曲の中でも一段と暗くなります。(もっともそこが聴きどころなのですが・・・)
そのため、緊張感を途切れさすことなく演奏することが非常に重要になってくるわけですが、メータはこうした難曲に真正面から堂々と勝負しています。
メータはロマン派以降の作品に評価の高いものが多いのですが、特にウィーンpo.等を振った本作においては、上質なオケを豪快に鳴らしています。あるときには、スリルさえ感じる程ダイナミックに管弦楽を盛り上げるとともに、静寂部を非常にきめ細やかに表現することにより、決して緊張感を途切れさせることなく、見事に「復活」を表現しています。
特に長大な第1楽章全体と第5楽章の緊張感ある表現、第3楽章の細やかな陰影など、メータの指揮は一段と冴えを見せます。また、ウィーン国立歌劇場cho.も見事です。
たとえば、ショルティ/シカゴso.のような格式があり、落ち着きのある「復活」をとるか、このような豪快できめ細やかなメータの指揮をとるかは評価の分かれるところだと思いますが、どちらかと言えば、私はメータの指揮を支持しますね。
メータの快演
★★★★★
マーラーの復活は大抵CD2枚組みなる大曲ですが、
メータのこの演奏はCD1枚に収まってしまうほどのスピード感溢れる演奏です。
全体的に非の打ち所がなく、最後まで勢いよく聞けてしまう、
爆演というよりは、何度も聞いて楽しめるような演奏だと思います。
マーラー初の声楽入りの交響曲ですが、2番にしてこの完成度。
マーラーはほんとにすごい人だと驚くばかりです。
派手な面白みが詰まった曲なので、誰でも楽しめると思います。
お勧めです。