クレイジーケンバンドのリード・ギタリスト、小野瀬雅生によるソロ・アルバム。ロングトーンを多用した爽やかなメロディが印象的な「Happy Switch」、壮大な夕暮れを思わせる「Lotos」、70年代のブリティッシュ・ロックを想起させる「The Last Madman」、抑制の効いたファンクネスがひんやりと気持ちいい「Mezzanotte」、穏やかなサイケデリアをまとった「the echoes of summer 」などのバラエティに富んだ楽曲のラインアップは、ギタリストのエゴを抑え、「聴く人を楽しませたい」という気持ちがあふれていて、すがすがしい。（森 朋之）