Otello [Blu-ray]
価格: ¥469
2013年4月に来日、大阪、名古屋、東京でヴェルディ「オテッロ」を上演したヴェネツィアのフェニーチェ劇場、その直後にヴェネツィアで行われた公演が映像になりました!このプロダクションは2012年11月の新制作で、フェニーチェ劇場で7回、来日公演で4回上演された後、ヴェネツィアに戻って7月にドゥカーレ宮殿の中庭で野外公演が3回行われました。この映像はその初日の収録です。 オテッロ役にはロッシーニ・テノールとして高名なグレゴリー・クンデが起用され、ヴェリズモ系のテノールとはだいぶ違ったヴェルディの旋律美を生かしたオテッロを歌って絶賛されました。ロッシーニ歌いといってもクンデは元々中音域が太い声で、50歳を超えてからヴェルディのテノール役を次々に手掛けて成功を収めています。ヤーゴのルーチョ・ガッロは、この来日公演でもまた2009年の新国立劇場公演でもヤーゴを歌ってどちらも評判になっていました。緻密な性格表現を得意とするガッロらしい練りに練られたヤーゴです。デズデーモナは来日公演には参加しなかったカルメラ・レミージョ。モーツァルトを得意とするレミージョの歌うデズデーモナも楚々とした美しさが冴えるものです。チョンにとって「オテッロ」はお得意の演目。重厚なロマンティシズムよりも明快で細部の表現を大切にした丁寧な演奏で、歌手ともども作品の新たな魅力を掘り起こしています。 フランチェスコ・ミケーリの演出は視覚的な美しさが抜群。星座を活用していて、これは劇場内より野外公演の方がずっと効果的です。また幕切れには一工夫あって驚かされます。「キングインターナショナル」