新天地を求めて旅を続けるトリケラトプスの冒険の第3巻。リトルホーンたちの群れは、海岸にやってくる。海岸では巨大ウミガメのアーケロンが、産卵の最中。アーケロンに頼まれて、孵化するまで卵を守ろうとするリトルホーンですが、意外なのが、その決意をお父さんのビッグホーンに怒られるんです。草食恐竜の群れにとって、水や草のない場所に長い時間いるのは命取り。群れは、リトルホーンを残して行ってしまいます。それでも気丈に一人で卵を守ろうとするリトルホーンですが、さまざまな生き物がカメの卵を狙ってきます。そしてついに、ライバルの肉食恐竜、ダスが現れる！リトルホーンが海の中でアーケロンに助けられる場面は、鮮やかで躍動感があって、本当に見事です。海の中の小さな生物も細かく描かれていて見逃せません。定番となったお父さんのビッグホーンの角攻撃も炸裂！その後、卵が無事にかえって、子カメたちは海に帰って行きます。巨大カメの産卵と子カメの海帰りは、現代の自然にも通じるところがあります。巻末には、巨大カメの一生がどんなものなのか図説つきで解説しており、食物連鎖や厳しい自然の摂理について教えてくれます。

ワクワク、ドキドキする恐竜物語。その中に子どものトリケラトプスの優しさと勇気があります。子供がとても大好きで小さい頃は何度も何度も読んでいました。今ではドキドキしながら自分が子供のトリケラトプスになってるかのように　感情が入りながら読んでくれます。何度読んでもワクワクする一冊です。