仁義なき戦いの“真実”: 美能幸三 遺した言葉
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【目次】
序章 陽炎の海と桜散る丘
港町と「伝説の極道」
死してなお遺るもの-美能幸三はなぜ語ったのか
不文律社会に生きて
第1章 暴力の街
原子雲と『仁義なき戦い』
焼け跡と敗者のエネルギー-「やくざに憧れがあったんだよ」
火ぶたを切った広島抗争
『仁義なき戦い』は広島抗争をいかに描いたか
抗争の収支
若者の死がつきつけたもの-亀井貢の殺害
『仁義なき戦い』と美能幸三の手記-『ある勇気の記録』への「反論」
美能幸三の「戦争」
第2章 銃弾の彼方から
「原爆スラム」と『頂上作戦』
喧嘩の果てに海軍を志願
「ワシらは、置き去りになってしもうたわ」-戦地トラック島へ
復員、そして戦後
「ワシは、こまい時からヤクザになろうと思っとったんよ」
闇市、炸裂する暴力と青春
「日本という国に、バックボーンがないんじゃないか」
獄中にて記された思いのたけ
出所、変容する時代のなかで
「知ってくれもせんんおに、なんで命を賭けにゃいけん」
美能幸三と飯干晃一、まだ書いてないことがある
「菅原文太はあんまり広島弁が上手じゃないがのう」
『仁義なき戦い』の根幹・美能幸三と山村辰雄
美能幸三と金子信雄の交わり
第3章 孤高の極道
後藤浩滋という男
いかにして映画『仁義なき戦い』は作られたのか
「侠客としての仁義、心の真実」
「あれは、深作や飯干がやったことや」
笠原和夫と美能幸三-海軍が結んだ縁
「悪魔のキューピー」といわれた男、大西政寛
『広島死闘篇』死に急ぐ若き極道が賭けたもの
第4章 果てなき戦争-『山口組三代目』と『仁義なき戦い』
呉の美能幸三、渋谷の安藤昇
『仁義なき戦い』と『山口組三代目』
東映任侠映画の「仁義」の世界
美空ひばりと田岡一雄三代目
親分とは何か
結局、美能幸三とはいかなる男だったのか
終章 戦場から帰還した男
『仁義なき戦い』と『軍旗はためく下に』
終わりに