インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

みかこさん 1巻 (モーニングKCDX)

価格: ¥920
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
穏やかだけど鋭い心理描写 ★★★★★
叙情漫画「センネン画報」で知られる作者のメジャー誌web連載。
思春期のゆらぐ心というテーマは変わらずに、
魅力的なキャラクターたちが、高校卒業までのタイムリミットのなかで
それぞれに前進していく姿を描いている。
鍵となるのは「赤」と「緑」。
web連載ならではのカラー表現が、ストーリーの作り方に生きていると思う。

小道具をつかった心理描写の秀逸さは、「センネン画報」以上かもしれない。
台詞は少なく、モノローグが多い作品だが、
何度も読むと1話4ページという最小の単位にまとめられた表現の巧みさに気づくだろう。

穏やかな日常が描かれてはいるが、
長編ではあじわえない、切れ味の鋭さにやられてほしい。

余談。作中に出てくるバンド「リロン」は相対性理論なのか・・?
詩集のような漫画 ★★★☆☆
文芸部の冊子を開くと載っているような、、、

そんなポエムを漫画にしたような作品


水彩の淡いタッチに原色の赤が印象的だった

だから気づいたら各話毎に赤を探した

突然赤がほとんどないページがきた

青と緑を基調とした、、、

そうか、緑川の緑と川か、、、


あっという間に読み終えてしまったから再読

うん、いい詩集だ
ていねいに綴られる思春期の一瞬 ★★★★★
4ページのショートショート作品をまとめた作品。
女子高生の目線を通してつづられる世界は、繊細で、大人達が忘れてしまった思春期を思い出させてくれる。
揺れる心や不安を抱えながら日常をいとおしむ目線が心地よい。
ストーリーというよりは一瞬の感情の変化をとらえたものが多いので、乱読傾向のある人にはあまりおすすめできない。。
丁寧にゆっくりと読み進めると、赤と緑の色が持つ象徴や、なぜカラーで表現されたかがわかるはず。
スマッシュヒットとなった前著「センネン画報」で感動できる心を持つ人は、構図や台詞回しの新しさ、巧みさに気づけるだろう。
後半、ストーリーやキャラクターの展開が出てきたので2巻目以降にも期待しています。
マンガの新しい表現方法?心に染みる!おもしろい! ★★★★★
モーニングのWEBに掲載している時からずっと見ていましたが、
単行本になっているということで、購入しました。

WEBとは細かく色味が変えていて、
同じ作品ですが、実際に自分の手でページをめくると
全く違った感覚で楽しめます。

デビュー作の「センネン画報」にはまった人は絶対におすすめ。
ただ「センネン画報」とは違って登場人物がいるので
感情移入はしやすいです。
青春時代に経験するであろう「陽」の部分だけじゃなくて、
苦いけれどもそれを飲み込まなくてはいけない、
痛いけれども歩かなければならない。
「陰」までいかない曇りの感覚がとても鋭くささって、
読後にはなんともいえない感情が残ります。

新しい作家さんとして、この叙情的な感じは誰にもだせない
唯一無二にしてきちんとエンターテイメントしている傑作だと思います。

コミックにしては値段は高めですが、
オールカラーなので全くもって高いとも思いませんでした。
この作家さんはカラーの表現方法の方が完成度は高いので、
オールカラーでの発行はうれしいです。
高校の卒業アルバムを探したくなった ★★★★☆
 紙媒体およびWebでの連載を1冊にまとめた単行本。全ページ豪華オールカラーということを考慮しても、このページ数でこの価格ってことは、それほど部数も刷ってないのかな……。と、そんな興味はどうでもいいか。

 内容は、いわゆる女子っぽくはない感じの女子高生「みかこ」、イラストレーター志望?の男子高校生「緑川」、そして、いかにも!な感じの女子高生「ナオちゃん」の3人が織りなす高校生活を中心に描いたもの。
 ひとつのエピソードは4ページ、しかも大きめなコマ割で、話は淡々と進んでいく。登場人物のセリフは限りなく少なく、絵と色使いで、高校生の微妙な心理を描いている。マンガというより、絵による散文詩みたいな雰囲気(わかりにくい?)。

 高校生の日常といえば、自分の輪郭はわかり始めているものの、他人との距離感がうまくつかめず、チクチクするような心を抱えた、未熟といえば未熟な日々。

 そんな「みかこ」さんたちの日常は、はるか昔にその時代を通り過ぎてしまった自分に、五感とともに「あのころ」を呼び起こしてくれる。

 当時の尻尾をひきずったまま、いつの間にか遠くへきてしまったすべての人に、一読をおすすめしたい。心から滲み出す何かが、きっとあると思う。
 今度の休日は高校の卒業アルバムでも探してみるかなー。

 ちなみに女子高生が主人公というと、まったく内容は違うものの、自分的には『ザワさん』もオススメ。読み比べてみるのもいいかも(『けいおん!』も楽しそうだけどね)。