インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ドル凋落 ―アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)

価格: ¥680
カテゴリ: 新書
ブランド: 宝島社
Amazon.co.jpで確認
善悪の感情ではなく、グラフ等の事実から解説 ★★★★★
表題は「ドル凋落」、サブタイトルは「アメリカは破産するか」ですが、
仕組み的にアメリカ(政府)は破産しない、ドルの基軸通貨は続く、
という結論になっています。

アメリカ、日本の国家のバランスシートや、
リーマンショック後の様々な指標のグラフを示し、
善悪の感情からではなく、事実としてどうなのか、解説がされています。

また、国の債務の正体、お金の流れについても
細かく、具体的にとにかく事実から説明しています。

サブプライム問題後に、マネーの面で、アメリカ政府がどう対応し、
その結果がどうなっていたのか、深層が理解できます。

しかし、どうしてマスコミ解説者はこういった説明ができないのか?
ここまで調べてないのか、或いは視聴者にはどうせ理解できないと思われているのか。

日米ともフロントランナーとして前例のない過程に入っている以上、
この本を読んでも、これからどうなるの?という点は
明確にクリアにはなりませんが、
現状認識の為にも、読んでおくべき本だと思います。

アメリカは破産しない!(米国債のデフォルトという意味で) それより日本が心配だ。 ★★★★★
アメリカ連邦銀行(FRB)は、2009年3月からわずか6ヶ月の間に、
3,000億ドルの米国債を買い入れた。州政府なども含めた米政府全体では、
1兆8,000億ドルも負債を増やし、減少する民間のフローをまさに孤軍奮闘で
下支えしている。ところが、極端な金利上昇は、全く発生していない。
(なぜなのかは、この本を読んでください!)

日銀が国債買い取りを拡大すると、インフレが加速する!などと単純なインフレ
破綻論を展開する人にとっては、「不都合な真実」になっている。

アメリカは破産するか? の答えは、米国債の償還ができない、
という意味での破産なら「起こりえない」ということになろう。

一方の日本は、正しい政策が行われずに(例えば十分なフローが供給されなかったら)
GDPが半分になってしまったり、失業率がさらに上昇して、
日本経済は破綻してしまう可能性がある。(財政赤字は減るが)

しかし、いくら日本国債の投資家は、日本国内だけだ、といっても、
金融・経済に暗い政治家や官僚が日本の舵取りを行っているならば、
世界最大の不安要因(p.206)と言われても仕方あるまい。
基軸通貨ドルとアメリカ経済を通して日本を見る ★★★★★
サブプライム以後のアメリカ経済を見える化し、数値とグラフとロジックで恐慌経済下にあるアメリカの現状を分析する。そして、アメリカドルの現状を通して日本の経済状況が分かる。最後にユーロ圏を騒がせているギリシャ問題の特殊性(共同通貨採用国の財政破綻の可能性)を分析する。

過去の世界好景気の原因は、ひたすら債務・借金・赤字を増加させてきたアメリカ国民のおかげである。年間100兆円単位で債務を増やしていた。どこからお金を借りていたか。サブプライムローンを海外に輸出していたのである。国内の赤字を売って、チャイナから安い消費財を購入していたのだ。

この仕組みが壊れた。現在は民間がひたすら債務返済するバランスシート不況である。政府のみが必死にお金を貸し出して借金をして経済を支えている。ところが、このお金をウォール街が国内に投資しない。というか借り手がいない。そこで対ドルで固定相場制で金利も高いチャイナに投資して莫大な利ざやを稼いでいる。破綻したハズの金融関係者が莫大なボーナスを手にしているのである。米国民の怒りがウォール街、オバマ大統領、チャイナに向かうのも当然と言えよう。

日本も同様なのだ。個人が消費を控え、民間は投資をしない。つまり貯蓄している。この貯蓄は銀行にとっては負債でしかない。運用先は国債しかない。ひたすら国債を買う。今こそ安い金利で国内から資金調達して日本のインフラ整備をする絶好の機会だ。この機会を逃したら、後は無い。しかし、家の借金と国の借金を同一視する国民はムダ削減を叫ぶ民主党を選んだ。その結果がこの体たらくだ。

ムダ削減はインフレ時の方策である。デフレ時にインフレの心配してどうする。
しかし、有権者が国家の赤字を支持するのは、国家存亡の戦争中ぐらいしかない。
恐慌時に独裁国家が最も発展しているように見えるのは、選挙が無いからだろう。
リーマン・ショック後のアメリカの状況がよく分かる ★★★★★
 三橋貴明氏の書籍はこれで2冊目ですが、今回もバランスシートを基に、数値化されたわかりやすい図表によってアメリカの財政状況がよく把握できます。

 最近まで続いた世界的な好景気はアメリカ人の個人消費に支えられたものでしたが、その裏でアメリカは負債を増やし続けていました。筆者がいつも述べているように「誰かの負債は誰かの資産、どこかの国が黒字ならどこかの国は必ず赤字」なのです。そして、そのアメリカが国際収支の改善のため国の政策を変えようとしています。

 世界にとっても我々日本にとっても、重要な影響を及ぼすアメリカの現状とこれからを知る上で、非常にわかりやすい一冊です。また、中国の外貨準備高や為替介入、ユーロのギリシャ問題などにも触れており、内容も豊富だと思います。
読んでしっかり考えることができるスグレモノの1冊 ★★★★★

ドルの不安定性をしっかりとしたデータと事実に基づいて論証
している。BRICSを含めた国家の戦略とあいまってアメリカ
が決して前世紀のように磐石ではないことが理解できる。
経済的な破綻についても定義をきちんと決め議論していくため
初心者でもわかりやすく且つ経済に関心をもっていた人でも
非常に勉強になる。著者の努力に頭が下がる思いです。
それとともに日本がこれから打ち出すべき方法を考えさせてくれ
る。多くの人におすすめできる1冊です。