日本の農業の立ち位置がうっすらわかる
★★★★☆
自分が就農を考えていた時に、この本を手に取りました。
とある別の本で本書が紹介されており、その情報を鵜呑みにして購入したのですが、とても満足できました。
出どころが確かなデータを下に、客観的に農業や農政、食料についての現状が書かれているところ。これ一冊に農業を取り巻く広い範囲の情報が網羅、と言わないまでも載っていることが良い点です。
さすがにB6サイズで300ページ強の本ですので、限られたトピックに関して深く知りたい方にはむかないと思いますが、「農業や食料について知りたいけれど、どこから手をつけたら良いか分からない」という方や、食に関する業界に身を置こうと考えている方の最初のステップとしては、うってつけと言って過言でないと思います。
自分に必要な知識は何かを判断し、各々の必要な分野へ掘り下げていく事ができると思います。
また、広く浅い知識を得る上でも良い著作と思います。
自分は北海道で農業に従事しているのですが、本書は「日本」を対象としている為、本州の、特に稲作農家の方にうってつけと思います。