今まででもっとも古く、かつ最高の保存状態で発見された死体である。
★★★★☆
オーストリアとスイスの国境付近の氷河のなかで見つかった遺体。
発見者は遭難者の遺体と思い通報したが、実際は5000年前に死んだ男の遺体だった。
発見されてから遺物や遺体からわかった事が簡潔に書かれています。
5000年前に、アルプスの山に登るために工夫された服装。
日本で最近まで使われていた蓑のような草のケープを羽織っていたようです。
銅でできた斧、石でできた小刀。
それらもアイスマンの体といっしょに遺物として発見されています。
5000年前の人と生活が、実物で示されたという実話がとても興味深いです。
児童書なので、漢字ぜんぶに振り仮名がふってあり、内容も分かりやすくて楽しめます。