花活けの手びき:四季の花で、凛とした空間をつくる
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花で作品を作り込むのではなく、花によって場の空気を作る。そこでは花は主役でなく、あくまで人の心を和ませ、心地よい空間を感じてもらうための脇役。それが、谷匡子さんのフラワースタイリングの基本的な考え。そして、ショップやレストランでの生け込みから写真撮影のための花のスタイリングまで、花を必要とされるあらゆる場所でフラワースタイリングを手掛けるのが、フラワースタイリストという仕事。
そのフラワースタイリストとして第一線で活躍されている谷さんは、身一つでこの仕事を始めて25年。谷さんのあしらう花は、何気なくて印象的で、さまざまな人から愛されています。ただやみくもに活けるのではなく、心から花が好きで、真剣に長年向き合ってきたからこそ生まれる想いが、見る人の心を温めてくれるようなやさしい花。
そんな素敵な花活けを、季節ごとに違う場所で見せてもらいました。
レトロな洋裁学校で、日本家屋をリノベーションした茶房で、スタイリッシュなインテリアショップで、素朴で懐かしいようなアンティークのお店で……美しい写真でおくる、心に響く四季折々の花々。随所に花を活けるヒントも満載です。そのほか、花を活けるのに欠かせない器や、ハサミなどの道具、季節の花、活けた場所・お店の紹介も。
花のくれる潤いに満ちた、心なごむ至極の一冊。
■目次
第1章 夏が来る。
第2章 慈しむ秋。
第3章 静かな冬と。
第4章 春を迎える。
第5章 花活けに必要なもの。
第6章 季節の花のこと。