実に懐かしいモノ達です
★★★★☆
グリコのおまけ1000点をはじめ、よく集めたアトムシールや少年雑誌の付録まで眺めているだけであの時代に帰れそうな大図鑑でした。
物のない時代ですから、今からみればチープなおまけもとても貴重で、大切にしたものです。
まず戦前のグリコのおまけが紹介してあります。戦時中ということもあり、兵隊をモティーフにしたものもありますが、アンチモニーや土ものは工夫が凝らしてありました。引換券を集めて交換する軍艦模型はきっと皆が憧れたのでしょう。戦後のおまけの中には見知ったものもありましたが、よくこれだけ掲載できましたね。収集家の立派なコレクションでしょうが、この網羅性には恐れ入りました。
昭和38年から始めた明治製菓のマーブル・チョコレートのアトムシールが大人気を博したというのは集めていましたからよく分かります。残していたはずですが、いつの間にか手元にありませんから、本書はその意味で貴重でした。グリコ鉄人28号・ワッペン、森永狼少年ケン・シール、丸美屋エイトマン・シールなど、この頃はキャラクターのシールが大流行りの時代でした。忘れていたことを思いだしくれる本でもあります。
一世を風靡したロッテのビックリマンシールは昭和52年の発売です。そのシールが一杯飾られており、こんなに沢山生みだされていたことに驚かされます。それだけブームが強烈だったわけですが。
不二家のペコちゃんも企業マスコットの代表と言える息の長さと愛され方をしています。昭和25年に生まれたことを知りました。本年還暦を迎えるアイドルです。
少年雑誌の付録も後半に紹介してあります。『少年』『ぼくら』『少年ブック』『冒険王』『少年画報』の付録の数々。懐かしいものたちと再会できました。