インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ボレロ~ラヴェル:管弦楽曲集

価格: ¥1,800
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
Amazon.co.jpで確認
やさしさが伝わるボレロです ★★★★★
色々な指揮者がボレロを振っていますが、このデュトワの演奏は滑らかで優しさに溢れています。最後へ向けた盛り上がりが有名なボレロですが、この演奏は中盤の各楽器のソロが際立っています。同収録の各曲も名演奏です。お買い得の一枚でしょう。
精緻で端麗なラヴェル ★★★★★
デュトワは、N響でおなじみの日本とも親交の深い指揮者であり、日本のクラシック音楽の発展に重要な貢献をこれまで果たしてきた。それまでのドイツ音楽中心であったレパートリーに、デュトワによってフランス系、ラテン系の音楽をN響に開拓した事は大きく評価されるべきである。特に、フランス音楽にかけては現代で右に出るものはいないほどのスペシャリストであり、それはスイス出身というだけでなく、シャルル・ミュンシュに師事した経歴も挙げられよう。

そのデュトワが1980年代にカナダのモントリオール交響楽団と残した一連の録音は、未だそれらの曲の第一に推薦されるほどの完成度の高さを誇っており、「フランス以上にフランス的」という言辞がそれを物語っている。しかし、デュトワの造る音楽は、いかにもフランス的というフランス臭の濃いものではない。弦楽器、管楽器セクションの気品ある歌い回しや洗練された色彩はフランス的と評することができようが、デュトワの場合、より精緻で端麗な現代的演奏である。

このラヴェルでも、一般に敷衍している「ボレロ」など、他の指揮者とは一線を画した演奏をしている。しだいに漸強していく過程で、個々の楽器の特色を精緻に描き出し、決して粗雑にはならず、常時気品を保っている。それが最高度に発揮されたのが、「ダフニスとクロエ」の第二組曲だろう。その「夜明け」部分だけでも鳥肌が立つほどである。この曲に関するラヴェルの

「岩の間からしたたり落ちる雫を集めた小川のせせらぎは、何一つ物音はしない。ダフニスは祭壇の前で失神したままの姿でいる。あたりは次第に白み始め、小鳥のさえずりが聞こえてくる」(解説より) 

という説明に相応しい演奏は他にあるのだろうか。「美しい」演奏は他にもあるだろうが、これほど印象を喚起させる演奏はそれほどないだろう。この全曲版はレコードアカデミー賞を受賞しており、残念ながら私はまだ聴いた事がない。国内盤は現在、廃盤であるから、ぜひ再発して欲しい。