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ウェーバー:魔弾の射手 全曲

価格: ¥4,077
カテゴリ: CD
ブランド: ポリドール
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   「魔弾の射手」はオペラ史における画期的な出来事の一つである。1821年の初演で収めた大成功が、事実上、この作品をドイツ・ロマン主義オペラのマニフェストに仕立て上げた。このオペラはのちのワーグナーに形式上の重要な影響を与えることになる。モーツァルトの「魔笛」が代表的なジングシュピールの伝統にルーツがあるとはいえ、「魔弾の射手」は、超自然的な要素、夢、民謡のメロディ、自然の喚起、交響的な音の絵画を効果的に混ぜ合わせることで、新たな地平を切り開いた。ここでのフォン・ウェーバーは、オーケストラに関する自らの壮大なイマジネーションを活用して――たとえば注意深く分けられた弦楽器のトレモロや、きらりと光る4つのホルン群を使って――最大の効果をあげている。

   1973年に行われたこの伝説的なレコーディングは、カルロス・クライバーの最初のスタジオ・プロジェクトで、彼が楽譜に惜しみなく注いだ綿密な注意は、大胆に、新鮮に、権威あるふうに鳴り響きつづける演奏という結果となって現れた。ドレスデン・シュターツカペッレは最高の状態の演奏で、優しくはずむ管楽器のソロでも、有名なヴォルフのグレンの場面でのまことに不気味な雰囲気でも、そうである。ペーター・シュライヤーの陰鬱(いんうつ)で心に訴えるテノールには、なにかしら後天的に得た味といったものがあるが、主人公である狩人のマックスの絶望には熱のこもった声を与えている。グンドゥラ・ヤノヴィッツは感動的な美しさでもって歌い、マックスの恋人アガーテの二次元的な性格を驚くべき深みでもって豊かなものにし、アガーテの汚れのなさと悩ましい胸騒ぎの両方を表現してみせる。そしてテオ・アダムは、悪魔サミエルとの契約が不首尾に終わった邪悪なカスパルの完全に悪意に満ちた、胸が悪くなるような声の肖像を生み出している。

   もっと頻繁に上演されてしかるべきなのにされない作品にとって、このレコーディングはきわめて貴重である。(Thomas May, Amazon.com)

序曲は超有名なのに作曲者は? ★★★★★
序曲はクラシックに疎い方でも知っている超有名曲なのに作曲者は?と聞かれ即座に答えられる方は何人いるのか。このオペラの良い処は一番、序曲が良いですね、そして、ストーリ(私は好きです)です。ホルンが朗々と奏でる序曲はロマン的で、ずっとこの雰囲気に包まれていたいと誰もが思うはず。配役も素晴らしく「テオ・アダム」「ぺーター・シュライヤー」等々良いですね。カルロス・クライバー指揮の名盤は数多く在りますが、ベートーベンの7番とこれは特にお勧めします。
位相的に繰り出される音が信じられない音色と力で襲いかかってくる ★★★★★
1973年録音。カルロス・クライバーの伝説のデビュー・アルバム。この曲をデビュー・アルバムに持ってくる、ということ自体が只者でないことの証である上に、その演奏の凄さで、このアルバムだけで既に『神のタクト』のレベルに到達してしまっている。

僕なりに考えてカルロス・クライバーは他の指揮者と何処かが違うかを挙げてみたい。
1.スコアを徹底的に解釈するだけでなく、オーケストラのその楽器が自分が望む音が望む大きさで出てくるまで妥協しない。
2.カルロス・クライバーは音を位相的にとらえた初めての指揮者だと考えられる。オペラの効果音、例えばこの場合の『魔弾』の音すら非常に位相的だ。
3.オーケストラのメンバーだけでなく、歌い手から裏方まで全てのスタッフをハイ・テンションな状態へと引きずり込む。合唱団の端々までも。

聴いていて身震いがするだけでなく、ワクワクしてくる。位相的に繰り出される音が信じられない音色と力で襲いかかってくる。ドレスデン・シェタカーペツレがこんな音を出す演奏は一度として聴いたことがない。おそらく聴く者は全て2トラック目の『Aufzug, Szene 1 Nr. 1 Introduktion: "Viktoria! Viktoria! der Meister soll lebe" / "Schau der Herr mich an als Ko¨nig!"』で全員ノックアウトだ。聴かずに死ねない絶対的名盤である。『神のタクト』!!!
カルロス衝撃的デビュー作! ★★★★☆
カルロスのレコードデビュー作! 当時このレコードデビュー盤は大変な話題になって、すげー指揮者がいるって噂だけで正体がイマイチわからなかったが、それが噂だけじゃない事を証明した演奏だ。 序曲から、そのミステリアスな出だし、生命力豊かな疾走する中間部とたたみかけるコーダ!カルロスがただ者じゃないのは明らかだ。 ただ美しく磨き上げられた演奏なら、カラヤンの方が上だが、荒削りだが深く聴いている者を惹きつける事の出来る演奏ならカルロスが上だろう。狩りの合唱の出だしのホルンの突き上げる様な生き生きした演奏はカルロスならではだ。 キャストは無難な歌手を選んでいるが、ただシュライアーはどう考えてもミスキャストだ。線が細く、生命力にも乏しい。セリフを歌手とは別に役者で収録してますが、なんか違和感があるし、歌手がそのままセリフ喋っても良かったんでは‥?この演奏以外にこんな演出した演奏聴いた事ないしね‥。ただ天才カルロスの考えあっての事でしょう。このデビュー盤からカルロスの伝説が始まった!その後あんまり録音してくれなかったが、この天才指揮者カルロスの紛れもない天才ぶりはこの演奏でも明らかだ。‥カルロスファンならずとも、必聴だ!
聴いてみてください ★★★★★
音楽はアソコがどうの、ここがどうのと言うべきものでは無いと思います。ただ単に良いか悪いか、素直に自分の中に入ってくるか(感性に訴えるものが感じられるか)だと思います。その様に考えますとこの盤は名盤中の名盤に数えられると思います。批評など考えずにまずはお聞き下さい絶対にお勧めですよ。序曲は誰もが知っていて多くの指揮者が残しています。序曲を聴き比べるのも良いですよ
レコーディングもようが浮き彫り ★★★★☆
このCDは言うまでもなく、魔弾の射手の名盤の一つとされています。聴いてみると、クライバーは徹底的にスコアを研究していたことが演奏の完璧さを通じてわかります。極力劇的な表現は避けて、ストレートな演奏です。それはやや速めのテンポからもわかります。しかし、歌ではなく、会話の部分で録音会場の残響がききすぎていて、すこしだけリアリティに欠けます。