E.B.ホワイトはアメリカの田舎の旅にステュワートを送り出し、このネズミと読者は、多くのおもしろい人物に出会っていく。ヨットレースの興奮から、代用教師の目に見えない恐怖まで、ステュアートは次から次へと冒険に巻き込まれていく。これははじめて家を出て、成長し、究極的に自分を探し見つける物語である。どうかすれば誰だって、家族や世界のみんなはすごく大きくて、自分だけがネズミみたいにちっぽけに感じることがあるのではないか?(9~12才向け)
リトル夫妻に産まれた次男は、何とネズミでした。彼の日々の冒険を描いている点は、映画と同じです。
映画とは異なり、スチュアートは飛び去ったマーガロを追って旅に出ます。その旅の途中で、話が終わります。
マーガロと再会出来るのか、家に戻れる日が来るのか、ラストシーンでは分かりません。
しかし、旅の中でスチュアートが生活力を身に付け、たくましく成長するのが感じられます。
読み終えた時は、切なさや寂しさと清々しさ、希望が入り交じった、不思議な感動を味わいました。
映画は活劇として楽しめますが、原作の終わり方の方が好きですね。
映画とのもう一つの違いは、ネズミの体のサイズに合わせた家具や小道具を、家族で色々工夫して手作りする様子が細かく描かれていることです。マッチ箱でベッドを作ったり、タンポポのミルクを飲んだり、アルミホイルを固めて10セント硬貨を作ったり・・。
ミニチュア家具が好きな人は、すごく楽しめますよ。
同じ作者の手による「The trumpet of the swan」も、良書として有名です。「Stuart・・」を読んで気に入ったら、こっちも買っちゃえ!